サイコアーマー ゴーバリアン その47(第9話「愛と憎しみのファミリー」その5) | 無敵動画堂高田のブログ

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(続き)
 ガラダイン地球攻撃軍新攻撃隊長:ジャギー。
 彼の操るジェノサイダー・ボーバルの幻覚攻撃を受けたアトラスは、行動不能に陥ってしまった。
 ゴーバリアンと、ハンスがサイコジェネスで生み出したレイドも出撃する!
イサム「……ゼクーは、僕の力では、あの幻覚砲には耐えられないと言っていた」
 彼らでは太刀打ちできない程の強敵と、これから戦わねばならぬということを、改めてハンスに伝えるイサム。
 しかし、ハンスはイサムの悲壮な言葉を、軽く受け流す。
ハンス「俺は勝ち目のない戦いはしない主義だぜ」
イサム「……え? じゃあ、何か手が?」
ハンス「うん、囮作戦だ。 俺が奴を引き付けて海へ誘い出す。お前は海中でチャンスを待て」
イサム「!? しかし、それでは君が危険だ!」
ハンス「大丈夫! 俺はお前のスピードに賭ける」

 海中から飛び出し、ボーバルへ真正面から挑んでいくレイド。
ハンス「レーザー・リング!
 銃を使っていたバスターと違い、ハンスの操るレイドは、腹部から連続して光の輪を発射、敵を攻撃するのだ。
 しかし、ボーバルに、あまりダメージは与えられないようだ。
 さらに、幻覚砲がハンスを襲う。このままではアトラスの二の舞だ。
 ハンスは、持てる力を尽くして一旦幻覚を振り払うと、海上へと逃れる。
ジャギー「小癪な、逃がすものか」
 追ってくるボーバル。 再び幻覚砲がレイドを捕らえる。
 しかし、囮作戦は成功だ!
 海中から飛び出し、真下からボーバルに奇襲をかけるゴーバリアン。
 相手は体勢を崩した。 背中の幻覚砲を破壊するのだ!
イサム「サイコ・クラーッシュ!
 が、ジャギーはすぐさま態勢を整えると、幻覚砲を発射。
 サイコクラッシュと幻覚砲は、互いにそのエネルギーをぶつけあう。
 両者とも、動きが取れない!?
 その時
アトラス「サイコ・カノーン!
ハンス「レーザー・リング!
 正気を取り戻したアトラスとハンスが側面よりボーバル目掛け、必殺技を放つ!
ジャギー「!?」
 ジャギーが動揺した瞬間、ゴーバリアンのサイコクラッシュのパワーが、幻覚砲を上回り、ボーバルを破壊する。
 イサムのゴーバリアン
 アトラスのガロム
 ハンスのレイド
 ついに3体のサイコアーマーの揃い踏みである。
 彼らは見事、チームワークで、強敵ジャギーを打ち破ったのだ。


 いいシーンだ。
 第9話にして、やっと3体の揃い踏みである。
 が、ここで、痛恨の撮影ミス。
 3体勢揃いの決めカットにおいて
 ゴーバリアンを中心に、
 手前のレイドが一番小さく描かれていて、
 奥のガロムが一番大きく描かれているのである。
 どう見ても、セルの重ねの順番間違い。
 折角、いい感じで盛り上がっているところなのに、勘弁してよ……というか、あまりの画面の珍妙さに、思わず吹き出してしまった(笑)。
 もう笑うしかない。
 
ライラ「父は、父なりに立派に生きたのね。今それが解ったような気がする」
 ライラは、父への手向けに、リサからもらった一輪のバラを海へと放つ。
 父との決別、そして死別。
 悲しみを乗り越え、彼らは戦い続けなければいけない。


 今回、1エピソードに、二つのテーマが入っている。
 一つは、ライラの、父との確執。
 もう一つは、強敵の登場に対し、ハンスのレイドを加えた3大ロボによる勝利。
 この、ドラマ面でのテーマと、ロボットアクション物のテーマが、なんと全く絡み合わずに同居している。
 普通、そういうのは「ダメなエピソード」になってしまうのだが、なぜかこの回は、どちらのテーマもうまく処理されていて、むしろ
ドラマもロボットアクションも充実したエピソード
という印象。
 ライラのドラマは、そもそもの展開が面白い上に父やイサムとの会話の、セリフが抜群によく、
 ロボアクションの方は、いかにもな悪役のジャギーが新メカに乗って登場、それを囮作戦や、3体のチームワークで打ち破るというド直球の展開。
 画面は相変わらずボロボロだったけど(前述のセルの順番間違いだけじゃなく、キャラの服装が間違っていたり、キャラやメカの右向き、左向きのつなぎが、もう無茶苦茶)大変面白かったです。