↓新・七色仮面
新 七色仮面 DVD-BOX HDリマスター版 [ 千葉真一 ]
￥19,440
楽天
OPの映像は、東映TV特撮主題歌大全集 で、視聴済みでした。
↓東映TV特撮主題歌大全集
[DVD] 東映TV特撮主題歌大全集 VOL.1
￥4,416
楽天
龍虎の地図は、世界の財宝に通じる……！
これで龍虎の地図は手に入った、とほくそ笑む悪党一味、と、そこへ高らかな笑い声と共に、七色仮面がさっそうと登場。
七色仮面「正義の味方、七色仮面は不死身だ！ ハハハ……」
華麗なバク宙を披露しながら、二丁拳銃で次々と悪党を倒していく七色仮面……
と、このOPを観ていたし、『龍虎の地図』という副題から
莫大な財宝の在処を示した 龍虎の地図 をめぐって、蘭光太郎と悪党一味の争奪戦が繰り広げられる、という内容だと、私は思い込んでいた。
いや、100人の未視聴だった特撮ファンがいたら、99人はそう思っていたに違いないと確信する。
これより、完全なネタバレをしますので、そういうのが嫌な人は読まないようにして下さい。
これは「龍虎の地図」編に限った事でもないのだが、蘭光太郎の変装、実は敵を欺いたりして調査に役立てるというよりは、山本警部や金有探偵に対して、意外な人物の格好で登場して
蘭光太郎「ハハハ……僕ですよ」
（変装を解いて）ジャジャーン！（という、お決まりのブリッジが流れる）
山本警部「ああ！？ 蘭探偵！！」
と、味方を驚かせることにもっぱら使われているのは、まぁご愛敬。
さて、物語だが、
恐るべき犯罪集団・ゴールデンキング一味。
その犯罪に使われた車のナンバーから、車の所有者が、高名な考古学者の尾西博士であると割り出されるのだが。
一体どうやってゴールデンキング一味は、尾西博士の車を使ったのだろう？
と、頭を悩ませる山本刑事達。
いや、尾西博士こそがゴールデンキングなのか？ と疑えよ！ と。
で、最終回まで観てみると。
本当に尾西博士こそがゴールデンキングだったという事が判明するのだ。
一周回って「意外だったでしょ？」というスタッフのドヤ顔が目に浮かぶ。
また、副題が「龍虎の地図」なのに、肝心の龍虎の地図がなかなか登場しない。
ラスト近く……なんとシリーズの最終回になってやっと「旧日本軍が秘匿した財宝の在処を示す」として登場するのだが、なんとそれはゴールデンキングが、七色仮面達を罠にかける為に作った（地図の存在そのものからして）出鱈目でしたというオチ。
OPから、副題まで、全て、視聴者を騙すミスリードだったのだ。
なんじゃそりゃあ！？
他にもツッコミどころは多数あるが、全編こんな感じ。つまり、完全に脚本が、正統派の面白さで攻めることをせず、
パターン破りによって、視聴者の裏をかき続ける ことに腐心しており……。
正直、ちょっと呆れた、というのが素直な感想なのだが、完全に予想外の内容であったという事もあり、ブログを2回費やしてしまう程度には、楽しんでしまった。
いや、脱力の「意外な展開」が来る度に、苦笑していたんですけどね。