70km離れた山の中へ、父と一緒にシロを捨てに行きました。
経済的な理由でした。
来る日も来る日も、シロのことばかり考えました。
家族みんなが後悔しました。
夕餉を囲む食卓。
もう、シロの姿はありません。
みんながシロのことを考えていました。
あの日以来、夕餉の席で家族が口をきくこともなくなりました。
が……。
1週間後、ボロ雑巾のようになったシロが帰ってきました。
野犬にかまれ、カラスに襲われ、食べるものもなく、水も飲まず
見たこともない真っ暗な森の中から
ふらふらになって帰ってきたシロ……。
怖かったね、おなかすいたね
ごめんね、ごめんね!
抱きしめました。家族みんなが抱きしめました。
父が、母が、妹が…
みんなそろって泣きました。
ごめんねシロ、もう一生話さないよ!
先輩が書いた「ごめんね、シロ」という作文の要約です。
最後の漢字を間違わなければ、全校が泣いたのに…。
廊下に貼りだされ全校生徒を爆笑の渦に巻き込みました。
漢字1字が間違ったくらいで、どうして生徒たちが笑ったのか。
先輩のマヌケなエピソードはまたおいおい。
テルミーがメンテ中なのでこっちにメモしました。
※避難メモなので、読まない方がいいですよ