今は昔。



懐かしき香りに酔いしれて 心深くに思い出す日々よ。

時の音色を奏(そう)する君は 今も想いの中に。



避(さ)らぬ別れに愁嘆(しゅうたん)する日々は

光と影をも分からなくする。



季節は流れて まぶたに浮かぶはあの景色。


今でも繋がるこの空に 想いの果てはまだ見えぬ。


子猫を愛(め)でるみたいに慰(なぐさ)める 大きなその手が永遠ならば

この切なき心は生まれない。



木々の吐息を耳する静夜。


見上げた三日月 想いは同じ。



満たぬ心は渦をなし 有らぬ道へと手を招く。


心に委(ゆだ)ねて 想いに寄せて

この身 彷徨(さまよ)う 今日の日を。