少し時間が経ちましたが、私なりにまとめました。
天心の完勝です。
武尊の完敗です。
格闘技というのは、どちらか敗者を決める残酷なゲームです。
体重やグローブの大きさなど、武尊には決していい条件ではありませんでした。
私はそれでもこのゲームをやりきった武尊を讃えたいと思います。
天心が強くて武尊は弱いか?というと、全くそんなことはありません。
天心が武尊よりクレバーだったのです。
試合の中で大きなポイントは、2度にわたるタイムストップです。
バッティングと投げ?で天心が負傷したかのよう見えたシーンです。
あの時天心はとても痛がってレフリーも試合を止めました。
リックフレアーかと思いました(笑)
あれがもし逆だと武尊は絶対痛がりません。
そのまま試合を続けるはずです。
あれは「演技」というより天心が判定になった場合の相手の印象を悪くする「駆け引き」だと思います。
グローブをつかんでクリンチするとか、反則を誘うようなことをするメイウェザーから肌で学んだのかもしれません。
世間的には5ラウンドあれば武尊が…という意見が多いですが、私もそれは思います。
素晴らしい試合でした。
残念なのは、これが未来続くテーマがないことです。
さあ次は誰が誰とやるんだ?とか、これからどうなるんだ?というドラマがありません。
2人の試合を実現するためだけの打ち上げ花火であることです。
ここがボクシングと決定的な差だと思います。
井上尚弥はドネアに勝ち、もう一つベルトを取るのか?階級を上げて化け物たちと戦うのか?という未来をがない。
今後もRISEとK-1は行ったり来たりできた方がいいと思います。