永憂 | なななし名無しのひとりごと

なななし名無しのひとりごと

迷ったり、ぼんやりしたり、笑ったり。

この詩は、僕の友達の、HN瑠奈さんが寄稿してくれたものです。

他にも何作かあるので、順次紹介していきたいと思います。



彼は苦しんでいた その苦しみを吐き出すことも出来ず

彼の苦しみは 人を傷付けるから

吐き出せないその苦しみは彼を内側から侵していった

彼の気が狂う程に



苦しみは彼を狂気に駆りたてる 他の人を傷付けたいと

彼はこれに抗い続けた  他の人をまもるため

彼は強固な仮面を被った 少しでも苦しみをもらさないため

だから誰も彼に気付かなかった



爆弾や災害から他人を守る人は英雄と呼ばれる

彼は他人を守っていても英雄と呼ばれることはない

誰も守られていることに気付かないから

彼自身が爆弾であり災害であったから



彼の狂気はいつしか自分へ向いた

誰か自分を壊してくれ  苦しみから救ってくれ

それが彼の願いになった



彼は一人で他人を守り続け

狂気も苦しみも全てを抱えて”今”を生きる

”過去”も”未来”も 彼にとっては意味を成さない

彼はただ”今”を戦い続けるだけだから。