この詩は、僕の友達の、HN瑠奈さんが寄稿してくれたものです。
他にも何作かあるので、順次紹介していきたいと思います。
彼は苦しんでいた その苦しみを吐き出すことも出来ず
彼の苦しみは 人を傷付けるから
吐き出せないその苦しみは彼を内側から侵していった
彼の気が狂う程に
苦しみは彼を狂気に駆りたてる 他の人を傷付けたいと
彼はこれに抗い続けた 他の人をまもるため
彼は強固な仮面を被った 少しでも苦しみをもらさないため
だから誰も彼に気付かなかった
爆弾や災害から他人を守る人は英雄と呼ばれる
彼は他人を守っていても英雄と呼ばれることはない
誰も守られていることに気付かないから
彼自身が爆弾であり災害であったから
彼の狂気はいつしか自分へ向いた
誰か自分を壊してくれ 苦しみから救ってくれ
それが彼の願いになった
彼は一人で他人を守り続け
狂気も苦しみも全てを抱えて”今”を生きる
”過去”も”未来”も 彼にとっては意味を成さない
彼はただ”今”を戦い続けるだけだから。