今日下校の電車の中で、谷川師の「これが私の優しさです」を読んで、改めて「いいなぁ」と感じた詩が二つあったので、ここに紹介しようと思います。
一つ目は「はる」です。(「はなをこえて/しろいくもが/くもをこえて/ふかいそらが /はなをこえ/くもをこえ/そらをこえ/わたしはいつまでものぼってゆける /はるのひととき/わたしはかみさまと/しずかなはなしをした」)
僕は以前、山を眺めているときに、知らず知らずのうちに、視線が山と空の境界や、空と雲の境界へ移って、そのうちに自分が、空よりももっとと遠くにある何かを見ているような、そんな不思議な気持ちになったことがあるのですが、この詩を読んだ時に、そのときの気持ちが、もっと鮮明に表現されているように感じて、「同じようなことを感じている」とうれしくなりました。
二つ目は「宿題」です(目をつぶっていると/神様が見えた/うす目をあいたら/神様は見えなくなった/はっきりと目をあいて/神様は見えるか見えないか/それが宿題)。これはある意味で、すべての人の、ひょっとしたら一生の宿題かもしれません。
ところで、ふと思ったのですが、「神様」の正体が明らかになった時、それは一つの人格の姿をしているのでしょうか、それとも方程式のすがたをしているのでしょうか。また、谷川師は、今でも目をつぶると、神様がみえるのでしょうか。