『無垢なる証人』

原題:証人

증인

 

 

■監督

イ・ハン

 

■出演

チョン・ウソン

 

キム・ヒャンギ

 

イ・ギュヒョン

 

ヨム・ヘラン

 

チャン・ヨンナム

 

ソン・ユナ

 

パク・クニョン

 

 

■解説&あらすじ

「私の頭の中の消しゴム」「アシュラ」のチョン・ウソンが、正義と野心の間で揺れる弁護士を演じたヒューマンドラマ。「第5回ロッテシナリオ公募展」で大賞を受賞したシナリオを「ワンドゥギ」「優しい嘘」のイ・ハン監督のメガホンで映画化し、殺人容疑者の弁護士と、事件の目撃者で自閉症の少女の交流を描く。

 

 

信念を貫くことを諦め、現実と妥協して俗物になることを決めた弁護士のスノ(チョン・ウソン)は、出世のかかった殺人事件の弁護士に指定される。容疑者の無罪を立証するため、唯一の目撃者の少女ジウ(キム・ヒャンギ)を証人として法廷に立たせようとするが、ジウは自閉症で意思疎通も難しい。

 

事件当日のことを聞き出すためジウと心を通わせことに努めるスノは、次第に彼女のことを理解するようになり…。

 

 

韓国公開:2019年

 

 

■感想

誰にでも理解しやすいヒューマンドラマの佳作だと思います(^_^)

 

内容的には観ている側には明らかにコイツが犯人だという被告を弁護するチョン・ウソン演じるスノが、いかにキム・ヒャンギ演じるジノと心を通わせていくのか?って部分を見せる作品なわけですが、正直なところ登場人物全てのバックボーンが深掘りされてないのでいまいち感情移入がしにくい面はありましたね、ハイ。

 

まぁドラマと違って2時間ちょいの映画という枠組みでそれを表現するのは毎度のことながら厳しいものもあるんでしょうけど、本作に関しては無駄なキャラや無駄な展開を削ぎ落とせばもう少しなんとかなったような気がします。その点で、イ・ハン監督の過去の代表作で個人的にも好きな『ワンドゥギ』や、『優しい嘘』などに比べると少し落ちるかな…と。

 

しかしながら冒頭にも述べたように、綺麗事なまでのわかりやすさでかなり観やすいし、なによりキム・ヒャンギの名演ぶりを堪能するだけで個人的には大満足でしたね!もちろんチョン・ウソンも無難に心情の移り変わりを表現した演技を見せてくれてますし、そのあたりはやはり韓国映画の醍醐味を感じさせてくれるものがありますよね(^_^)

 

それだけにやはりしつこいようですがキャラの背景や、終盤の展開が全13話のドラマを全11話に短縮したかのようなバタバタッとした展開になったのがちと残念な気がしたかな。

 

最後に、超久しぶりにソン・ユナおねーさんが見れたのはこの上ない喜びでございました♪

 

 

個人的評価

☆☆☆☆