現在、天皇皇后両陛下は英語をご訪問されている。両陛下とも英国への留学経験があり、懐かしさも感じられていると推察する。

 今回のご訪問で、天皇陛下は英国の由緒ある勲章の一つ、ガーター勲章を受勲された。この勲章は外国の君主への授与枠が設けられており、非キリスト教圏の君主としては日本の天皇陛下が明治以来代々受勲なさっている。

 先の大戦では敵味方に分かれた両国だが、それ以前から友好の歴史は続いており、日英同盟を結んでいたことはよく知られているはずだ。そもそも、両国は大陸のそばの島国であり、立憲君主制、議院内閣制等さまざまな共通点がある。価値観を共有しうる二国間の協調は拒む能わざるものなのだ。

 激動の世界情勢の中、ユーラシア大陸を挟む二つの島国が協力し、世界平和に寄与することを願う次第である。