大韓民国の首都ソウルにある大学、ソウル大学校。この学校がある場所には嘗て京城帝国大学が存在した。その施設を受け継いでいるのがソウル大学校なのである。だが、ソウル大学校自身は京城帝国大学とは何の関係もないとしている。民衆の中の一部の反日感情を考慮して関連性を無視した見解を導いたのであろう。一方、台湾では国立台湾大学を台北帝国大学の後継校として自認しており、両国の日本観の違いが現れている。

 各々に置かれていた総督府の施設の扱いにも同様の違いが現れている。台湾の総督府は現在、総統府として利用されている。韓国では取り壊されてしまったそうだ。

 現在の韓国はユン政権の下で日本とのある程度の妥協がなされている。だが、それは一時的なものであり、支持基盤が脆弱なユン政権が倒れれば、次は反日政権が築かれてもおかしくはない。両国間の問題を棚上げするのではなく、根幹から解決しようとしなければいつまでも真の友好関係は生まれないだろう。