日本語と朝鮮語とが似ていると云われることがある。文法はほとんど同じらしい。まあ、トルコ語の文法も似たようなものだそうだが。遠く離れたトルコ人の言語が似ているのはおかしく感じるかもしれない。どうやらトルコ人の祖先は突厥というモンゴルの辺りにいた民族らしい。故に似ているのだとか。

 昔は万葉集を朝鮮語で解読しようという主張もあったが、今は余り支持されていないようだ。両者は似ているのか否か。実際どうなのか。

 「家族(カゾク)」を朝鮮語では「カジョク」というと何処かで聞いた。こういった類似は多数あるけれど、それは漢語の音読みなのだから似ていて当然である。また、朝鮮半島は一時的に日本が統治していたのだから、その影響も大きいはずだ。

 日本語と朝鮮語とを比べようとするならば、大和言葉と古代朝鮮の独自の語彙を比較すべきだろう。漢語を並べても収穫は少ないはずだ。