中華人民共和国と朝鮮民主主義人民共和国。共産圏である両国は共に一党独裁制の国である。中国共産党と朝鮮労働党が執権政党なのだ。

 一党独裁であるとは云っても、政党が一つしかない訳ではない。中共の指導の下、致公党や中国国民党革命委員会等の党が存在する。北朝鮮も同様である。諸党派は共産党、労働党の監督下にあるのだから、両党の国内における地位は矢張り特別なものがある。

 一党独裁というのは本当に恐ろしいものだが、翻って我国は如何であろうか。自民党への消極的支持の下で政治が硬直化している現状は大陸の国よりも民主的な政治状況だといえるのか。自民党を二つに分割するようなことになれば、政治にも躍動感が生まれるかもしれない。