Colabo 能登半島被災地支援活動 | 群青

Colabo 能登半島被災地支援活動

コラボの皆さん、能登支援活動有り難うございました。

 

 

 

 

●Colabo 仁藤夢乃さんFaceBookより

#Colabo能登被災地支援

3月11日は珠洲市で活動し、153名の方に物品を届けることができました。

報告動画 https://youtu.be/zsczxg4lp5w

 

 

 

 

学校でのカフェ開催前に被害が大きかった宝立地区地域を歩きました。倒壊していたり、「危険」や「要注意」と行政の調査結果の紙が貼られたご自宅に、高齢のご夫婦だけで入って片づけをしているところが何件もありました。とても自分たちだけでは片づけられる状況ではありませんし、危険ですが、支援が入っておらず、ボランティアの姿は見かけませんでした。

地元の方が「この地域は注目されないところだからありがたい」と声をかけてくださり、状況を教えてもらいました。子どもたちと小学校に避難しながら、大変な状況のなか、地域を立て直すために気持ちを強く持って頑張ろうと動かれていました。また必ず行きたいし、支えていきたい、現状を伝えていきたいと思います。一緒に頑張ろうとする外からの支えがあまりにも少ない状況が続いています。

学校でのカフェ開催。今回初めて訪問した中学校では、中学生たち大喜びで「めっちゃたのしい!やばいー!」と言っていました。男子も別コーナーでお菓子や服を選んでいました。小学生たちもやってきて、欲しいものを選んでもらいました。生徒向けの開催の後は、先生タイム。靴を必要としている人が大人も子どもも多くいました。1月1日の震災発生時に履いていた靴しか持っていないという人も多く、避難所でも「この長靴しかない」と話す人が中高生にも大人たちにもいました。靴はたくさん持って行ったのですが、あっという間に足りなくなってしまいました

二回目に訪問した高校では、設営や運営を高校生たちも手伝ってくれました。この一か月でなにか状況が変わったか聞いたところ、「あまり変わっていない」と話す人ばかりでした。「変わらないけどなんか慣れた」と諦めがちに話す子たちも多かったです。

前回は避難先にいるなどして通学していなかった子たちとも今回出会うことができました。前回学校に置いていった個人ボックスを受け取った子たちも。まだ電気が自由に使えない状況にある人も多く、モバイルバッテリーもすぐになくなってしまいました。お風呂に入れない状況が続いている人もいます。新学期から使いたいとスクールバックを持って行く子も多かったです。

「自分でも受け止めきれないことが多いんですけど、生徒たちが部活とか頑張っている姿を見ると力をもらいます」と話す先生もいました。みなさん大変な状況のなかで踏ん張っています。

前回つながった女性たちのいる複数の避難所にも再訪しました。子どもたちもピンクバスを楽しみに待ってきてくれて、駆け寄って来てくれました。前回もらっていった服を着ている人も多く、使ってくれていて嬉しいですが、それだけ他にない状況が続いています。今回もたくさんお菓子や物品を、子どもたちもお買い物気分で選んで持ち帰っていきました。「ねるねるねるねーだ!」「やんやんつけぼーがある!」「ここは天国だ~!!」と何度も言いながらお菓子をもらっていく子どもたちもいました。

思春期の子たちは避難所で一人になれるスペースがなく、ストレスが大きくなっていますが、そんななかでも周りの大人たちに目を付けられないようにと堪えながら過ごさないといけない状況にもあります。

避難所でも、この一か月どうだったか、変わったことはあるかと聞くと「慣れたと言うか諦めた感じ」という声をいくつも聞きました。「仮設住宅に入れるのもいつかわからないし、先が見えない生活。お風呂にも入ることができず、自衛隊のお風呂は1時間待ちで、15分の利用制限なので、行くのも大変。この生活がいつまで続くのか」と話していました。「子どもたちをどこかに連れていくこともできないから、わいわい若い人たちだけでやれる時間が嬉しい」と話してくれる方もいました。

避難所から仕事に行かれている方もいて、「夜勤の後、避難所に帰って来ても、周りに人がいる環境なのでほとんど休むことができない」と話されていました。病院や福祉の現場では、若い世代を中心に退職者が多く、人手が足りない状況が続いています。

中高生向け、女性向けと伝えても、大人の男性たちがやってきて、お菓子コーナーで、どうしてもという様子で「よっちゃんいか」をもらっていきます。女性たちに聞いてみると、炊き出しがなくなり、食事が取れていない人が多いことがわかりました。最低限の食事もなく、お菓子を食べるとか、ちょっとした日常のなかの楽しみもないなかで、過ごしている方が多くいます。

「炊き出しがなく、カップ麵を食べるように子どもたちに言っても「いらない」と食べてくれない。子どもたちも飽きている。避難所の自分たちのスペースでコンロを出して調理することもできず、料理も作ってあげることができない」と目に涙を浮かべて話す女性もいました。

別の避難所でも、子どもが食事をとらなくなっている、食べたいものがなく同じようなものが続く中で、食事に関心を示さなくなっている様子を度々目にしました。避難者たちが自主的に調理や炊き出しを用意しなければ温かいご飯が食べられない状況が続いている避難所もありますが、そのための人手も環境もありません。みなさん家の片づけもままならない状況で、仕事が再開した人も、失業した人も、疲れ切った様子でいます。

水道が使えないけれど避難所ではなく自宅避難をしている方も多く、簡易トイレも喜ばれました。支援が全く足りていないことにより、被災した方たちの間でも生活状況や受け取れる物資に差が大きくなり続けていて、友だちや同僚同士で気まずい思いをしている様子もありました。

ある避難所では、仮設住宅に当たった人の入居がはじまり、この日から若い人は避難所にいなくなったとのこと。はじめは480人はいた避難者も今は50人。避難所となっている学校の校庭には仮設住宅がたち、70世帯以上が入居した。でもまだ残っている人たちもいて、高齢者ばかりで先が見えないとのこと。先月よりも不安そうで疲れた様子で、仲間内で冗談を言い合う姿も少なくなっていました。そんな中でも、農家の方が、そのつながりの中で届いたという果物を私たちに分けて持たせてくれました。私たちはその女性たちに直接何かできているわけではないのですが「また来てくれてありがとう」と手を握られて、もっと様々な人がたくさん現地に入り支えていくべきだと改めて強く思います。

一緒に活動した東京の高校生たちも、「能登に持って行くためにめっちゃ頑張って詰めたものを「嬉しい!」と目を輝かせてくれて嬉しかった。被災地に来たのは初めてで、教科書でしか目にしない光景だったから実際に目にして被害のひどさを知ったし、ご飯とか足りていないのを見て、どうしてこんな状況なんだろうと思った。「この町は注目されない町だから来てくれて嬉しい」と言っていた被災者の人がいたけど、その現状を東京で暮らす自分の周りの人たちは知らない」と、愚痴もこぼせず、諦めに近い状況にある人達がいることに、このままではいけないと話していました。

バスが避難所に到着した途端、「女子力アップ!!」と言いながら、子どもや若い女性たちに「あなたも女子力アップしたほうがいいよ!」といって案内する女性の方がいて、前回訪問時に地元紙に「女子力アップ 気分転換」という見出しで報じられてしまったことの影響の大きさを実感しました。どうか能登の女の子たちには「女子力なんていらない!」と思ってもらいたいです。災害時には普段ある女性差別が顕著にあらわれます。

今後も能登の少女や女性たちと繋がって、地元の関係性の中では言いにくいことを少しでも話してもらったり、状況を教えてもらって、必要なこと、できることを考えていきたいです。

*Colaboの活動はみなさんからのご寄付に支えられています。

ご寄付で引き続きの応援よろしくお願いします。

ご支援のお願い:

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物品寄付:次回の活動に向けて衣類や靴などの物品を募っています。

https://www.amazon.co.jp/.../ref=cm_sw_r_tw_ws_RanPub1GJANEA