辺野古基地の直ぐに撤去? 山本太郎@岡山おしゃべり会2020年2月 | 群青

辺野古基地の直ぐに撤去? 山本太郎@岡山おしゃべり会2020年2月

沖縄の辺野古新基地に関して、自民党投票者の男性から提言。かなり理性的な方のようです。
動画の1時間06分あたりからの会場からの発言です。お聴き下さい。

 

 

 

「即時撤去」の「即時」を消して貰うと保守層の人達がれいわ新選組を支持するのではないか・・・という提言です。

中国が「攻めてくる」という危機感をお持ちのようです。

元米国務長官主席補佐官ローレンスさんのおっしゃっていたことをスクリーンに映し出して説明してます。

つまり、パネルの箇条書きにもありますように・・・、

普天間基地(移設先の辺野古基地計画)は、『兵隊の沖縄駐留は、なんら日米の安全保障と関係ない』・・・と

 

米軍海兵隊の沖縄の部隊は、
・・・・ 小さすぎて『
太平洋地域に前方展開させる戦略的価値は無い』。

・・・・ 『辺野古の基地は、中国など外部からの攻撃に脆弱。2、3発の精密誘導弾の攻撃を受ければ、滑走路は跡形もなく消え去る

 

●自分なりの受け止めとして

これまでも自分は幾つか米海兵隊機能について調べてみましたが、誤解が広まっていると思います。「海兵隊は敵前上陸部隊だから、一番敵に近い地点に配備しなければ役に立たない」・・・という誤解。

第二次世界大戦の頃は、誘導ミサイル(中距離・長距離)が無かったので、あるいはその敵前上陸部隊が「突破」機能=先兵として敵地に上陸して、後続すべき本隊が安全に上陸して防塁・最前線基地を構築できる・・・という機能。

ところが、ベトナム戦争では、空爆戦闘機が対地ロケット砲で地上の村を破壊し尽くした後に後続本隊の歩兵部隊が地上の生き残り敵ゲリラ兵と一般住民を殺害し尽くすという戦闘方式に。

その後は、空爆ではなくとも、衛星偵察と誘導ミサイル技術開発によって、中距離からでも相手の村・基地を破壊し尽くす事ができるようになった。

こういう時代の変遷から、上陸先兵機能の米海兵隊は、ミサイル攻撃が成果を上げ、地上で侵攻しても安全になるまでは出撃しなくて良くて、どちらかというと、後発地上部隊機能でよくなった。
むしろ、アジア太平洋戦争時の「普天間基地」の形を引き継ぐ古い形のままできていて、中国ミサイルが短時間で飛来出来る沖縄に配置する「壊滅」リスクが懸念されるようになった。

沖縄駐留米海兵隊出撃は、佐世保の米軍港等から米艦船にて出撃するが、実質は、佐世保軍港等に近い位置に配備した方が、よりコスト・時間節約的に運用できる。


提言されている岡山の男性は、真面目でまた理性的なご様子。
でも、米海兵隊の今日的機能について、基本的な誤解をなさっているように思えて仕方がありません。

でも、彼が悪いとは思いません。

 

自民党政権下の防衛省が、こうした米海兵隊のことを全く説明しないでやってきたんですから、そちらが良くないという気がします。
安倍政権はまず本当の事を言わないし、沖縄県民を騙し続け基地を押し付ければ、本土の都道府県の方々にイイ顔でき、政権に「国内政治的に」有利であるために、言えないのだろうとも思います。

 

 

 

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