中村哲さん訃報01 ペシャワール会中村哲さん・銃撃により死亡 | 群青

中村哲さん訃報01 ペシャワール会中村哲さん・銃撃により死亡

速報で流れてきたニュースに、愕然。

この世の希望を示す北斗七星のような日本人、中村哲さん。

73歳。
 

 

 

 

 


■ アフガニスタンで銃撃された中村哲医師死亡 NHKNEWSWEB 2019年12月4日

「軍事作戦よりも農業復興」

中村さんはこれまで、地元の福岡県で報告会や講演などをたびたび行ってきました。
平成28年、福岡市の西南学院大学で開かれた報告会ではアフガニスタンの用水路の建設に、江戸時代に筑後川で築かれた「山田堰」の治水技術が用いられていることを紹介しました。

そのうえで「
軍事作戦よりも農業復興を進めていくべきだ。日本で現地の活動をサポートする人材を育てていく必要がある」と訴えていました。

去年、山田堰のある福岡県朝倉市をアフガニスタンの現地スタッフとともに訪問した際には取材に対し、「
昔の日本の農業が生産性の改善につながることを期待したい」と話していました。

また平成28年、福岡市中央区で企業の社員や自治体の職員らに講演を行った際にはアメリカによるアフガニスタンへの攻撃で多くの子どもや女性が犠牲になったと批判するとともに、「
アフガニスタンの多くの人が願っているのは1日3回の食事を取ることと、ふるさとに家族と住めるようになることです」と指摘していました。

 

 

 

 

 

アフガニスタン東部の酷い干ばつ地域で、「いのち」を救うため、井戸掘りから大用水路建設へと転じ、地域の村の首長・住民と共に、見間違うばかりの田園と緑の土地へと変貌させた日本人です。
小柄なあの身体で、35年間もの長い歳月を、よくやり続けられました。
「これは平和運動では無い」・・・と言っておられた中村哲さんの心中は「生命を救う」の一言でありました。


悲しいです。
ただ、これまでの灌漑事業を、地域住民が自力で継続していけるように、次の引き継ぎ手を養成されていました。
アフガニスタン政府もまた、中村哲さんを「名誉国民」とし、さらに、現地で使える日本の筑後川山田堰の造成技術・「中間技術」を尊敬し、アフガニスタン全土に広げるよう、決意していたところでした。
現代日本人の誇りとでも言える方です。

 

 

 

残念です。
ペシャワール会の偉業に敬意を表するとともに、安らかに眠られるよう祈りたいと存じます。

 

 

 
 

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