日本国憲法前文 改めて・・・・ | 群青

日本国憲法前文 改めて・・・・

東京・中野のZEROにてキックオフ集会。

昨夜9月8日夜、東京は中野ZERO大ホールに行って参りました。

 

●実行委員会からの提案

「安倍九条改憲NO! 全国市民アクション」です。
1,500人収容ホールは満席。

溢れ出た方々は大ホールロビーに椅子を並べて大モニタにて聴取。おそらく300人程度ではないかと推測します。
このアクション実行委員会は、これまでの活動と異なって、「九条の会」が参加している点が特徴です。

事務局は、総がかり実行委員会が担当しているようです。
この集会は呼びかけ人の有識者達からの短いスピーチがありました。政党代表の登壇はありませんでした。

 

 

安倍総理による2019年憲法9条改憲の発議は、2/3の議席を有する間にやってしまえというもので、相当に危険なもの。

また憲法99条「憲法尊重擁護の義務」に照らし、安倍総理発議は99条違反。

〔憲法尊重擁護の義務〕

第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

 

目標は3,000万人「憲法九条を守る」署名全国展開を呼びかけ。安保法制反対署名活動が約1,500万人を達成していたんですが、その倍。
3,000万人という人数は、壇上開会の挨拶の中の高田健さん説明によりますと、選挙有権者数の約半数だとのことでした。

 

 

●松元ヒロさんによるライブ「日本国憲法前文」

集会プログラムの中で、松元ヒロさんによる「日本国憲法前文」の朗読劇がありました。改めて、音読を聴いてみて、確かに、この前文は相当に練られた硬質な理念論理であり、宣誓なんだと、実感した次第です。

理想的過ぎだ、現実離れしている・・・とは、自民党の認識であり、また民進党前原新代表の論にもありました。
しかしながら・・・・

・・・・ 現実に近づけて憲法を変えて引き下げるのではなく、憲法の理念に現実を近づけていくのが筋でしょう。

そう言った松元ヒロさんの突っ込みに、会場から万雷の拍手が巻き起こりました。


世界の生命を根こそぎに絶やしてしまった第二次世界大戦、日本でいうとアジア太平洋戦争終結後の国連憲章と対を成したもので、国民主権、国際平和主義等を土台とし、現実の世界軍事パワーバランスが変容しようとも、大国の変質と紛争の続出があろうとも、未だ変わることなく生き続けている理念だと思います。


以下、衆議院HP掲載の前文を記しておきます。

改めて、自分も読んでみました。

 

◆日本国憲法前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

 

 

 

 

 

 

◆九条の会・新しいポスター

 

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