オランダの若き国王が来日するというのに | 群青

オランダの若き国王が来日するというのに

●オランダ国王王妃の招待来日が直ぐそこ

まず、オランダ国王は、次のアウトラインである。(外務省HPには更に詳しくこの来賓のことがあげられている)

ウィレム・アレキサンダー・オランダ王国国王His Majesty King Willem-Alexander 47歳 王妃はマキシマ王妃。2013年、国王に即位。

1988年 6月シーボルト展開会式御出席を皮切りに2010年まで12回の訪日。


この間、オランダ外相が日本国政府に「河野談話」継承を確認したりと、即位後初めて来日する国王と王妃が本当に日本へ行って良いのか・・の露払いをしている矢先。

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■ウィレム・アレキサンダー・オランダ王国国王陛下及び同王妃陛下の来日 外務省HP 平成26829
1 ウィレム・アレキサンダー・オランダ王国国王陛下(His Majesty King Willem-Alexander of the Netherlands)及び同王妃陛下(Her Majesty Queen Máxima)1028日から我が国を訪問され,31日まで国賓として滞在されます。
2 滞在中,天皇皇后両陛下は,同国王王妃両陛下と御会見になるほか,宮中晩餐を催されます。また,安倍晋三内閣総理大臣は,同国王王妃両陛下と懇談し,夕食会を催す予定です。
3 同国王王妃両陛下の来日を心から歓迎するとともに,国王王妃両陛下の来日により,我が国とオランダ王国との親善関係が一段と深まることが期待されます。

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アレキサンダー国王王妃が来賓として来日予定です。天皇皇后両陛下と会見、晩餐の予定で、日本の外務省HP819日)に上のように発表されています。


●スマラン州オランダ人女性性奴隷についての最近の国内の動き

自民党の慰安婦検討委員会が「性的虐待(報道原文ママ)」を否定という報道がでました。
保守党の自民党ともあろうものが、被害女性を抱え、バタピア軍事裁判の公式記録を現在でも保有するオランダ国政府やオランダ国をないがしろにして、「性的虐待」否定とは、江戸時代の長崎出島の貿易・交流から続く日蘭の歴史に、汚い汚物を投げつけているようなもの。
保守としての品位が無いっ。

国際的な孤立を感じない鈍感さは、産経による否定もだが、この時期だけに悪辣であろうか。
その直前では、産経新聞が、スマラン事件(オランダ捕虜女性に契約させ強制的に売春させ、オランダによる軍事裁判により将校等を「強姦罪」で起訴し、裁いた)について「強制売春」という用語を使って朝日新聞を非難している。
産経の記事上の言い方は、「強制連行」がウソだったから今度は「強制売春」と言葉を変えてきた懲りない新聞という言い方である。
あちこちの雀も、朝鮮における「強制連行」の朝日用語との連動で、またウソかという調子でやりとりしている模様。

どうしたことか、もうスケジュールに載り、オランダ国王王妃の来日準備が着手されている。
その時点で・・・・、雀は置いとくとしても、自民党、公的な存在の新聞メディアは、この国王王妃とそれを迎える天皇皇后陛下の日程に、泥を塗っているのではないか。
オランダは、我が国日本の江戸時代から、長崎の出島貿易にて西洋文化を日本に伝えてくれた歴史的な親善の国である。
礼節を以て迎える時期であるのに・・・そしてオランダ国外相がつい先日、「河野談話の継承」を政府に確認し安心した直後であるのに・・。

●オランダによる用語「性売買の強要」

繰り返しで、ここにあげないが、10 6日の当ブログ話題 にリンクしておく。

つまり、共同通信によると、日本の東京国立公文書館に保有されている「BC級戦犯)バタビア裁判第106番事件」記録によれば、オランダ国側の当時の用語は「性売買の強要」であり、そして訴状は「強姦罪」で起訴している。

朝日新聞は、産経が非難するような朝鮮における「強制連行」の引き継ぎとしての「強制売春」を報じたものでは無い。

(そう思いたくなる気分は分からないでも無いが・・)
オランダ国側「性売買の強要」を、そのニュアンスを留めるものに言い換えたものと見る方が素直であろう。


いや、国王は行きたいだろうが、政府要人は行かせたく無いだろう。

ひょっとしたら、途端にキャンセルされ、日本政府が大恥をかくのかもという懸念が拭いされないのだが・・・。

日蘭の親善は歴史が長いし、個人的にも日本の西の果てで多少触れながら育ったので、オランダ文化に近しいものを感じていた。

来日と天皇皇后両陛下との晩餐は、心温まるもので大賛成なのだが・・・。


ペタしてね


こんな調子では、当事者国のオランダ国王は来日したくないだろう。