※この記事は2月初めに書いたものです。

 健康になれるなら死んでもいい今日この頃、皆さまいかがお過ごしでせうか。

 2021年も、早いもので2月になりました。我慢の1月でございました。

   私は外に出たい気持ちをグッと抑え、まっつぐ家に帰っております。こんな時だからこそ小さなことに幸せを見つけて素敵なボケと小粋なノリツッコミで明るく行きませうね。

 最近はアタシの懐具合同様、東京もめっきり寒くなりました。節分を過ぎ暦上は春を迎え、日中こそ暖かさを感じる日もあるものの、朝夕はまだまだ冷え込んじまいます。

 寒いと言えば、私は"しばれる"北海道で18年間過ごしました。冬の北海道の寒さを矢鱈大袈裟にアッピールするわけではありませんが、私や池本の出身地である十勝地方は日本海側に比べ雪が少ない分寒さが厳しく、小学生頃の記憶によるとマイナス30℃になる日も珍しくはありませんでした。鼻や耳が凍傷になっちまう子もZARAにいましたし、十勝管内でオーロラが観測されたこともありました。本州以南の皆さんには驚かれるのですが、冬の体育の授業はスキーではなく、スピードスケートでした。PTAの皆さんが1番寒い午前4時くらいから校庭に水を撒いてスケートリンクを作り上げるのです。そんな環境もあり、全国的に見てもスピード・ホッケー・フィギュアなどのスケート競技は強豪校が多いです。

 だからといって我々が寒さに強いわけではなく、東京の店では震えながら黙々と仕事をこなしております(北海道は民家も公共の場も防寒対策が完璧なので屋内はどこでも暖かいのです。屋外は絶望的な寒さですが自宅では真冬でもTシャツで過ごしたりします。中途半端に暖かさを期待させ、尚且つ防寒対策もテキトーな東京の冬の方がタチが悪いと私は思います)。

 先日はあまりの寒さで倉庫から店への帰り道に行き倒れ、薄れゆく意識の中で暖を取るべく売り物のマッチに火を灯すと、灯りの中にぼんやりと懐かしい思い出を見ました。

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 おや…グリコの看板があるところをみると、ここは心斎橋かな……



 「なつかわさん、おおさかのおみやげは、いつもの『りくろーおじさんのちーずけーき』をおねがいします」


 当店営業部長・池本が相変わらずの間の抜けた声でそう言ってきたのは、確か昨年11月末。大阪出張の準備を進めていた頃でした。
 最近は年に3回、社長と私とで大阪へ催事に行っております。3回ともなると、その度にイチイチ皆に買って帰るお土産を考えるのも面倒になってきますので、安くて美味しい「りくろーおじさんのチーズケーキ」がいつしかお土産の定番となりました。




↑りくろーおじさんのチーズケーキの図

 大阪ではフワフワの焼きたてが買えるので、いつも帰りの新幹線に乗る前に買って帰ります。多少嵩張りますが、大阪土産の定番である「5●1の豚まん」のように新幹線内での自己主張も強くないですし、軽くて良いのです。

 大阪での催事中、社長は東京で待つ従業員のお土産を常に心配しています。

 社長「アイツのところは『天天の餃子』が欲しいって言ってたしな。アイツのところもソレでいいか。買うの忘れないでくれよ!そういやぁナツよ、イケがアレ欲しいって言ってたぞ!アレだよアレ!
リクルートおじさん』!!」

 夏川「リク……ププッ!あっはははーー!リクルートォーー!」

 爆笑してしまった私が社長にどやされたのは想像に難くないと思われますが、私の脳内には「就職活動をするハゲ頭のおじさん」のキャラクターが浮かんできてしまって、堪えることができませんでした。


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 「だいじょうぶですか」

 倒れている私を見つけた池本の話によると、ニヤニヤと笑っていたそうです。やはり笑うことは人を温めるのだなぁと思いました。リクルートおじさんにならないよう、頑張ります。

 行ったり来たりの話でしたが、本日 夏川でした。