蕎麦屋でカツ丼を食べてもソバを食べたと言い張りたい今日この頃、皆さまいかがお過ごしでせうか。
ぁさて、11月もまもなく終わろうとしておりますが先日、当店のパーソナル・コンピュータ略してパーソナコンピー(PC)がさりげなく壊れました。ある朝突然、立ち上げても意味不明の英語の羅列が表示されるだけで、ウンともスンともキャンともペポともオキャンピーとも言わなくなりました。
アナログな当店ではございますが、当然ながらPCには大切な情報がたくさん入っております。
メールも見られない・伝票も出票できない・味噌のラベルも印刷できない……ナイナイ尽くしの三三七拍子でございます。メカ音痴勢揃いの我々、さすがにこいつぁヤベェと青ざめました。
当店随一のPC使いである営業部長・池本康博も全く歯が立たず。普段は桃みたいな顔をしている池本も、今が旬のラ・フランスのようになっておりました。
池本「夏川さん、やっぱり『あの人』に頼みましょう」
夏川「なぁ。でもなぁ…」
池本の言う「あの人」とは、私の小学校時代からの親友で、奇しくも近所でIT関係の会社を経営している男(仮にAとしておきましょう)のこと。色々な事に詳しく、困った時にはいつも助けてくれます。事あるごとに世話になりっぱなしなので、今回は極力自分達の力で解決したい。いや、そうでなければいけない!
夏川「……イケよ、俺たちはもう立派な大人の男だ。Aにばかり頼っていてはいけないんだ。自分の道は、自分で進まなければいけない…。目の前に立ちはだかる壁が高ければ高いほど、燃えてくるじゃないか!ぶち当たって行くんだ。オマエも漢(おとこ)なら感じるだろう?この胸の昂(たかぶ)りを!!」
池本「ハイ!感じます!全身を巡る熱い血潮を!!」
私たちは燃えました。
「僕ひとりで勝たなければ、ドラえもんが安心して未来に帰れないんだ!!」
未来に帰るドラえもんを心配させないために、寝ぼけたジャイアンと喧嘩になって殴られても殴られても食い下がり続けて勝利した、のび太君が叫んだ言葉です。
Aをドラえもんに例えるならば、我々は野比のび太。
しかし、今度こそは自分たちでやり遂げる!野比氏の不屈の精神が舞い降りた私は、興奮冷めやらぬまま携帯電話をガッシと掴みました。
「あ、もしもしA?なんかさーウチの店のPC壊れちゃったみたいなんだけどちょっと見てくんない?」
Aは間も無く駆けつけてくれて、忙しい合間を縫い、わずか2日で新しいPCを用意・さらにデータ復旧までやってくれました。
持つべきものは友。スペシャルな友に感謝です。
そしてつくづくポンコツな自分に懺悔
本日 夏川でした。
