「私は安全運転をしています」というステッカーを貼った車の後部がベコベコに潰れていた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ハタと気がつけば本日はセントバレンタインデーなわけですが、皆様チョコレート、及びそれに準ずるものはお召し上がりになられましたでせうか。近年はバレンタインデーも様変わりしてきているとのことで、好きな人や恋人に送るよりも、「家族・友人・自分用」にチョコレートを購入するようになっているとかいないとか。私の青春時代にはまだあった「勇気丸出しの手づくりハート型チョコレートで女の子から好きな男の子に愛の告白!」なんつーシ~ンはもう見られないのかしらん。いささか寂しい気もしますが、昨夜スーパー・マーケットのチョコレート売り場でロッテの「ポップジョイ」をうっかり1人で探していた私に向けられていたであろう冷ややかな視線は、今なおバレンタインデー健在を感じたものでした。
話はガラリと変わりますが先日、社長に「オイなつ!コレ捨てといてくれ!」と中身のタップリ入ったシェービング・クリームのスプレー缶を手渡されました。
「まだ中身入ってますよ」
「ダメなんだよ!出したら中身がサラサラ粉みたいに△〇★§÷Θ。。。。!!!!」
「わかりました!捨てておきます!」
というやり取りがあり廃棄することになったのですが、爆発の恐れがあるため、中身の入ったスプレー缶をそのまま捨てることはできません。
とりあえず中身を出し切ることにしたのですが、出るわ出るわ。
地球温暖化が叫ばれる中での背徳感とともに、あらかた中身を出し切った頃には、当店の水場はコンモリと白い泡で包まれていました。
「くそ!なんでこんなに出てくるんだよこの野郎!」
他のスプレー缶を廃棄するときもそうするように、缶に穴をあけるため、私はマイナス・ドライバーを右手に握り、苛立ちにまかせ力いっぱい振り下ろしました。
「うわーーー!!!」
何かの破裂音がしたような気がした直後に何も見えなくなり、徐々に視界が開け見えてきたのは、ドリフの「パイ投げ」の後のような惨状。各場に飛び散った泡と、泡まみれの私を心配する他のスタッフの奥で、かの奇怪なミッションを授けた張本人の社長はげらげら笑っておりました。

