ポケットの中で携帯電話が作動し、吉野家とLINEで友達になっていた今日この頃、皆様いかがお過ごしでせうか。

 

    またしても、トンとご無沙汰しておりますが私達は元気です。9月25日㈫に「日本橋髙島屋・新館」がオープンし、それに伴う催事「東京老舗の味」(~10月2日)に出店、さらにその翌日からは新宿髙島屋にて「味の逸品会」(~10月2日)に出店、2会場同時出店という、当店の経営体力ではギリギリの1週間を、おかげさまで無事に終えることができました。鳥越本店・日本橋髙島屋店に加え2か所での催事、合計4か所で商売させていただいた、商人冥利に尽きる日々でございました。関係者の方々、お客様皆様、本当にありがとうございました。期間中は天候に恵まれない日が多く、台風の影響で百貨店の閉店時間が早まった日もありましたが、無事健康体で終えることができ、感謝カンゲキ雨嵐でございます。

 

 百貨店催事に出店するときは大体、出店前日の閉店後に設営をします。ですので、百貨店が20時の閉店だとしても、諸々の処理があり、設営作業開始は20時30分~21時くらいです。そこから2時間弱作業いたしますので、終わるころには空腹を通り越してよく分からない状態になっております。そんな時は弊社社長の「メシ行くぞ!」が発令され、美味しいものをたくさん御馳走してくれます。そう、「たくさん」です。

 

 居酒屋なんぞに入りますと、メニュー表を指差し、本気で「こっからここまで」と注文します。

 焼肉屋では、同席者全員が「肉食動物」と化します。

 

かつて一緒に大阪出張した際は、百貨店の皆さんをお連れして、総勢7名で「しゃぶしゃぶ食べ放題」に繰り出し、①肉を120人前(大袈裟ではありません。真実です)平らげた後、②すし屋に寄り、さらに〆で③ラーメンと餃子を食べるという、広島カープの新井選手のようなハチャメチャぶりを披露。しかも頼むだけ頼んで自身ではあまり食べず、我々が食べきれなくて残すと烈火のごとく怒りますので、その時は大阪の百貨店の方も「新手の拷問や」と嘆き、ミッション・コンプリート(全部食べること)した私のズボンのボタンは内部腹圧に耐えきれずはじけ飛ぶという事件も起きました。先日は、さる料理店で私がメニュー表を見ながら何を頼もうか悩んでいると、「考えるな。頼め。」と、ブルース・リーのようなことを言っておりました。

 

   食べさせてくれるのはありがたいのですが、ハッキシ言って「桁が違う」のです。いくら大飯食らいの私とは言え、供給に消化がついていかないのです。こんなことを書くと「もう二度と食わせてやんないからなバーロー!」とカミナリが落ちてしまうので、もし社長本人に会うことがある場合は、「なっちゃんがこんなこと書いてましたよ」とかは「禁句」です。くれぐれも内緒でお願いいたします。「じゃあ書くなよ」というご意見もありましょうが、社長が当ブログを読まないのをいいことに、書きます。

 

 閑話休題、先日の設営後のこと。池本おススメの居酒屋に社長、池本、日本橋店店長田村、夏川で出かけたときのことです。

 

  いつものように、カウンター席に四人並んで腰かけ、メニューを見ながら何を頼もうか考えておりました。これもコレも美味しそうだね、と皆で話していますとおもむろに社長が、

 

 

 社長「オーーイ!すいませーーーん!まず、箱のウニがあったろ、これを3つ。えっウニないのか。なんでだよバーロー!おれらがくると思ってわざと隠したんだな。いーや、そうに決まってる!じゃあ、刺身の三種盛り、あと、鶏の唐揚げ、これは一番むこうの相撲取り(夏川のこと)がないと機嫌悪くなるから、それをひとつ。あと、豚の角煮、それとフライドポテト、チキンソティー(なぜかソテーをソティーという)だろ。でも、その前に早く飲み物持ってきてくれよ!」

 

 店員「はい!」

 

 社長「それから、このスパゲッティはあとから頼むとして、このカシラの串を塩で、なつも食うか?あ、そう。池は?そうか。それから、えーと、いいから早く飲み物!!」

 

 店員「ハ。はい!」

 

 ここでようやくお酒が運ばれてきて、乾杯でございます。連日の設営で疲れている分、美味しいったらありません。

 

 社長「それからこのフグの唐揚げと、池はマグロの刺身だろ?」

 

 池本「さっきの三種盛りに入ってますから、大丈夫です」

 

 社長「そうか。じゃあ代わりにコハダの刺身を」

 

 池本「それも入ってますよ」

 

 社長「そうか。じゃあその代わりにちくわチーズの天ぷら」

 

 

-ちくわチーズの天ぷらー

 

 

 池本「なんで?」

 田村「なんで?」

 夏川「なんで?」

 

 店員「なんで!??」

 

 

 一同を驚愕させた、コハダの代打・「ちくわチーズの天ぷら」!送りバントを決めなきゃいけない場面で、川相の代打にクロマティを送るようなもんです。

 

  しかしながら、揚げたてのちくわチーズの天ぷらは、サックリもっちりトロ〜リで、久しぶりに驚いたものの、とっても美味しかったです。名将の采配は時に不可解な場合もありますが、結果をみれば頷ける、ということでせうか。

 

 このように当店スタッフ一同、モリモリ食べて元気にやっておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

  駄文を長々と申し訳ありませんでしたが、

 

本日 夏川でした。