朝の連続テレビドラマ「半分、青い。」に感化されて漫画を描き始める40男がいてもいいと思う今日この頃、皆様いかがお過ごしでせうか。

 
  個人的な話でいささか恐縮ですが、私は生まれてこのかた、ズボラな性格もあり「連続テレビドラマを毎週欠かさず見る」」ということができませんでした(『未成年』と『古畑任三郎』を除く)。おかず横丁のサービスデーが火曜日であるということは分かっているのですが、「必ずこの曜日のこの時間にはテレビの前に居なければならない」ということが非っ常に苦手でした。
 
その理由として
 
☆私が頑なにドラマを見ていた為に素敵な出会いを逃すかも知れない
 
☆私が頑なにドラマを見ている間にも強敵(あいつ)は鉄の拳を鍛えているかもしれない
 
☆私が頑なにドラマを見ていた為に守るべき強敵(とも)が東京湾に沈められてしまうかもしれない
 
☆私が頑なにドラマを見ていた為に味噌が熟成し過ぎてしまうかもしれない
 
☆私が頑なにドラマを見ていた為に北島三郎の身に何かが起こるかもしれない
 
などなどが挙げられます。
 
「VHSかβ版のテープに、タイマーで録画をセットすれば良いじゃないか」というお言葉が聞こえてきますが、毎週の録画をセットするのも忘れ、アラヤダ録画すんの忘れてた、と久しぶりに見てみたら、知らない間に知らない登場人物が出てきたりなんかした日には、いじけて続きを見る気も失せ、酒量が増えたりするのです。
 
  しかし最近「任意の番組を毎回録画する機能」が宅のブルーレイ・レコーダーさんに備わっていることを知り、ついに連続テレビドラマを欠かさず無料で見る、という離れ業を(今更)叶えることができたのです!
 
  その記念すべき処女作が、上記「半分、青い。」。天真爛漫を地で行くヒロイン・楡野鈴愛を中心に繰り広げられる、フツーのようでいていささか破天荒な物語は、我々世代にノスタルジーを抱かせつつ、どんどん意外な方向に物語が進んで行き、毎回目が離せません。
 
  先日も仕事を終え、上野公園で釣ってきたライギョの刺身を肴に缶チューハイを一杯やりながら、自宅で録画していた放送回を見ていた時、思わず「フギョギョ(鈴愛の口癖)」と目ん玉をひん剥いちまったシーンがありました。
 
 
 
 
↑岐阜から上京し、夜の東京を歩く鈴愛と律
 
何か見覚えある街並みだなぁ〜〜
 
 
何か見覚えあるなぁ…
 
何か見覚え………フギョギョ!!!!
 
来てた!
 
鈴愛と律が、おかず横丁に来てた!!
 
 そういえば、「撮影のお知らせ」的なチラシが来ていましたが「どーせたいそうな作品でもありますまい、そんなことより味噌と漬物の準備だ!」と気にもかけず、仕事を続けたのを思い出しました。鈴愛と律が来るならちゃんとそう書いてくれないと!わかってたら味噌汁を作って確実にお出迎えしていたのに!地団駄を踏んだところで過ぎ去った時間は取り戻せないのです。おかず横丁に来ていたころ、まだ20歳前後の小娘だった鈴愛は、今(8月17日)現在、40歳近いお母さんになっております。これまた時の流れを感じます。ストーリー上20年もの歳月を同じ役者さんで演じられていますが、不思議と違和感なく受け入れられるのはやはり演技力なのでせうか。
 
 そんな訳で鈴愛と律は味噌を買ってくれませんでしたが、おかず横丁ならびに当店にご来店くださり、お買い上げいただけるお客様のご来店を心よりお待ちしております。
 
  本日 夏川でした。