「寒い」と言ってもどうにもならないのに「寒い」と言ってしまう今日この頃、皆さまいかがお過ごしでせうか。

 

関東地方は「歴代最強寒波」の襲来ということで、モーレツに寒いおかず横丁でございます。

 

 北海道出身の私はよく、寒い日はお客様に「北海道に比べたら大したことないでしょ」と言われます。

 それに対し私は、「そりゃそうですよ!私のところなんて基本的に氷点下30~40℃は当たり前ですから。こんな寒さなんて全然CHARA、HEAD‐CHARA!!日曜大工はバナナでやってましたからね。HA――HAHAHA!!」と大袈裟に話を盛りつつ、お客様がお帰りになったあと、ダッシュで電気ストーブに手をあてるのであります。寒いものは寒いのです。

 

 さて、そんな寒い毎日ではございますが、1月17日~23日まで、柏高島屋さまで開催されていた食料品の大イベント「グルメのための味百選」に、当店も参加してまいりました。会期中は全国ニュースにもなった、都内で23センチもの積雪があった日もありましたが、なんとか無事に終えることができました。寒い中、またお足元の悪い中、お越しくださいましたお客様、本当にありがとうございました。私は鳥越の店で用事があり2日間ほどしか売り場に立つことができず、お会いできなかったお客様もたくさんいらっしゃったことが大変悔やまれますが、何卒またよろしくお願いいたします。

 

 柏といえば、極めて個人的な話で恐縮ですが、私が勝手に「セルフ帰宅困難者」に陥ってしまうということが、ごく一部(2~3人)で話題になります。

つまり、柏駅から都内に帰るべく上野行きの常磐線に乗車するやいなや熟睡、上野から折り返して柏を通り過ぎ、終点の茨城県取手での宿泊を余儀なくされるというもの。ここ数年は私もイチ社会人として、「電車で熟睡するような恥ずかしい真似はできない」と、マブタにマジックで目を描いて、なんとかやり過ごしてまいりました。

 

 今年もお邪魔した2日間は性懲りもなく、閉店後に同時出店業者の皆さまと居酒屋に繰り出し、昨今の北朝鮮の動向やトランプ大統領の赤いネクタイについて、酒を酌み交わし熱く語っておりました。そんな時間は過ぎるのが早いもので、電車に乗って帰らねばならない私は柏駅に向かい、上野行きの常磐線に「間違いなく」乗り込みました。

 

 

 

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 どこで乗り換えたのか 目覚めたのは神奈川県「大船」。
 
 電車を乗り過ごしてしまった経験のある方はお分かりでしょうが、深夜に見慣れぬ駅に降り立ち、寒風吹きすさぶ中一人佇む心もちは、言い知れぬ後悔と孤独に苛まれるものです。凍える手に息を吹きかけて、まさぐったポケットの中に入っていたマッチを一つ擦り、ぼんやりとした灯りの中で、母が作ってくれた温かい味噌汁を啜るもそれはまた幻。這う這うの体で辿り着いたネットカフェのリクライニング・シートに身を預け、アホみたいにまた深く眠るのです。
 
 外は寒く、電車内が暖かすぎるのが原因で、決して私は悪くないです。
 
 電車が悪い!あと、寒さと、私を帰らせない柏の街が悪いのです!
 
 次なる対策として、マッチでマブタにつっかえ棒をして電車に乗りたいと思います。
 
 本日 夏川でした。