銭湯に行ったら刺青の人ばかりだったのですぐに出てきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 早食い早風呂芸の内、江戸っ子てぇのは気がみじけぇものでございます(私は北海道出身)。

 さて、北海道と言えば、さすらいのダンボール玄人(ばいにん)・池本も北海道出身でございます。

 かねてより当店で廃棄したダンボールは、まとめておくと「バタ屋」と呼ばれるダンボール等・廃品回収を生業とする自由気ままな方々が回収に来ていたのですが、彼らはその気ままさ故、ある日突然来なくなってしまい、池本が回収業者の元へダンボールを持って行って、小銭を稼いでは貯金をしていたというのは極一部では有名なお話です。


 しかし今度は池本が懇意にしていた近所の回収業者さんも閉店。秋葉原近くの回収業者まで持っていかなくてはならなくなりました。我々もそうそう行ってられないので、池本が独自のダンボール回収ネットワークを使って新しいバタ屋さんに回収を依頼していたのですが、その人もパタリと来なくなってしまいました。池本曰く「空き缶回収の方が利益いいから、ダンボールは『うま味』がない」らしいので、これは仕方がないことです。「蜜の多い花に蜂は集まる」。道理でございます。

 大好きなダンボール販売ができず、池本も寂しそうな顔です。

 さりとて日々我々も店舗を営業しておりますと、ダンボールはたまって行きます。

先日、しびれを切らせた社長が、池本に指令を出しました。

 
 社長「イケ!ダンボール持って行け!」

 池本「ハイッ!」


ご覧くださいこの顔↑


拡大していただけるとよくわかるのですが、ダンボールに関われる喜びに満ち溢れています。

手が離せない親方に初めてエレベーターの操縦を任されたパズーのような顔です。


かくして秋葉原の業者の元へとダンボールを運びに行ったのですが、「回収」のみで「買い取り」はしてくれなかったそうです。

貯金の道は絶たれましたがそれでも、池本は晴れやかな顔をしておりました。


 これからもよろしくお願いいたします。



 本日  夏川でした。