汗のかき具合が尋常じゃない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて、時は遡ること 鳥越まつりの前日のお話でございます。

 例年、お祭りに際しまして 運営の方々に、当店よりカップのインスタント味噌汁を差し入れておりますので、一緒にビラシタ(寄付)を持って、お父さんと神酒所まで出掛けました。

 いくら元気でも齢93のお父さん、膝が痛むでしょうに 杖も持たずに出発いたしました。お祭りパワーでしょうか。


 30人分のカップ味噌汁を持って ゆっくりゆっくり、お父さんと歩を並べて歩きます。


 すれ違う町の人々は、皆 お父さんに話し掛けます。

 「あら おじさん!元気?」 

 「元気元気!まぁ年は年なりだよねぇ」

 「あらまぁいいわねぇ。うちの主人なんかペラペラペラ…(病気の話)」


 お父さんからも話し掛けます。

 (植木を見て)「ようよう!いいねぇ~立派なヘチマじゃないか」

 「やだおじさん!キュウリよ」

 「ああ そうかい!ハハハ」

 熊さん・八っつぁんの頃ってこんな感じだったのかなぁと思いながら、神酒所にて 差し入れを済ませ、ビラシタを渡して帰りました。

 帰り道もゆっくりゆっくりです。


 距離にして往復200メートルもないくらいでしたが、普段は何も気にとめることなくサッサカサッサカ歩いてしまうので、時速600メートルくらいで歩くお父さんとの道中は なんとなく町の景色が変わって見えました。

 時間は大切だけれども 急いでばかりでは見過ごしてしまうこともある、そんなことを お父さんの背中に教わった気がした初夏の昼下がりでした。
 


歩みはゆっくりですが 背中には羽根が生えてますぜ お父さん!


 本日 夏川でした。



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