前回に引き続きKSC MASADAを調整します。
今回はKSC MASADAの「フルオート時の弾ポロ対策」その2として
ボルトセットの調整を紹介します。
(ボルトセットの分解方法&仕様はこちらを参照してください)
行った調整は以下になります。
A.プラグスプリングをMASADA用よりも長いG34用に交換。
B.ピストンのプラグスプリングが入る場所の内径を6.1mmに拡張。
(プラグスプリングがスムーズに動くための拡張)
C.プラグピンを0.5mm太い直径3mmのスチール棒に交換。
D.ピストンのプラグピン穴を3mmに拡張。
(穴も拡張しないと3mmのピンは装着できないよ)
E.プラグの後ろ端を約0.05mmヤスリで削る。
フルオート時に弾速が低下する原因として考えられる
①ボルト閉鎖時の跳ね返りにより、ピストン先端がチャンバーから
離れて気密がとれない状態で発射サイクルが開始されている。
②ボルト閉鎖時の衝撃(慣性)でプラグが前進した状態から
発射サイクルが開始されている。
③液ガスの流入等によりプラグが後退位置に戻れないまま
前進した状態から発射サイクルが開始されている。
②、③に対して上記A~Eに対応しようというわけです。
(①は前回のマガジンキャッチの調整で対応しています)
A.のプラグスプリングを強いテンションのものに交換することで
プラグが後退位置(BB弾発射位置)に戻りやすくして、
C.のプラグピンを太くすることで
プラグスプリング交換により発生する弾速の増加を抑えて、
E.のプラグの後端を削ることで弾速が遅くなり過ぎるのを防いでます。
A、Bだけで弾速的に問題が無ければ
C、D、Eを行う必要はないわけですが、
今回調整した個体では、A、Bで「弾速速過ぎ」、
更にC、Dもやったら「弾速遅過ぎ」になったので
Eで良さそうな弾速に調整したということです。
今回の調整済みMASADAの0.25gBB弾使用、35℃での銃口初速です。
もう少し速くても良いかも
ちなみに手持ちのKSC MEGA CQBカスタムもマガジンキャッチの調整と
少しレシピを変えてボルトセットの調整を行ってます。
MEGA CQBではプラグピンは交換せず
プラグをMP7用に交換、プラグスプリングはG34用に交換してます。
KSC MEGA CQBカスタムの0.25gBB弾使用、35℃での銃口初速です。
こちらも、もう少し速くても良さそうですね。
少々弾速は遅めですが安定してフルオートが撃てているので
これで良しとしておきましょう。