前回に引き続きKSC MASADAを調整します。

↑はBB弾が挟まってボルトが閉鎖不良になった状態です

 

今回から予告通り「フルオート時の弾ポロ」対策を紹介します。

「弾ポロ」と書いてますが、実際に起こっている現象は

「フルオート時の大幅な弾速低下」であって

最悪な場合、BB弾を発射せずにブローバックして

BB弾の残ったチャンバーに次の弾を装填して

「アジャストスプリングの変形」を発生させたり、

発射されずにチャンバーに残ったBB弾が

ブローバックの衝撃でチャンバーの後ろに飛び出して、

アジャストリングやピストンのノズルを変形させながら

「ボルトの閉鎖不良」を発生させたり、

後ろに飛び出したBB弾がトリガー&ハンマーメカ部分に侵入して

「トリガーやセレクターの動作不良」を発生させたりする

なかなかに厄介な「フルオート時のみ発生する不調」です。

「ボルトの閉鎖不良」は「2発送弾」時にも発生するので

一緒くたにされてそうですが

原因も対策も異なるものとなってます。

 

まず今回はマガジンキャッチを調整します。

まずトリガーボックスを外します

更にマガジンキャッチのボタンをフレーム内側に押し出して外します。

次にマガジンキャッチのピンをピンポンチで叩き出して外します。

ピンが外れるとマガジンキャッチも外れてきます。

マガジンキャッチのマガジンを引っ掛ける爪部分を

ハンマーで叩いてつぶして上側を伸ばしてやります。

これでマガジンの保持位置がわずかに上寄り(ボルト寄り)になります。

伸ばし過ぎるとボルトの閉鎖不良の原因となるので加減が必要です。

(マガジン装着時、少し押込むくらいでマガジンキャッチがかかるくらいで良さそうです)

更にマガジンキャッチのマガジンを引っ掛ける爪部分の下寄りをヤスリで削って

マガジンの凹みに入り易くしてみました。

更にマガジンキャッチの閉まりが強くなるように

マガジンキャッチのスプリングを曲げてやれば

マガジンキャッチ&ボタンの動作も確実になります。

 

今回のマガジンキャッチのつぶしにより、

マガジンの保持位置が上寄りとなって、

マガジンのノズルラバーのピストン(ローディングノズル)への押し付けが強くなります。

 

フルオート時に弾速が低下する原因としては

①ボルト閉鎖時の跳ね返りにより、ピストン先端がチャンバーから

離れて気密がとれない状態で発射サイクルが開始されている。

②ボルト閉鎖時の衝撃(慣性)でプラグが前進した状態から

発射サイクルが開始されている。

③液ガスの流入等によりプラグが後退位置に戻れないまま

前進した状態から発射サイクルが開始されている。

 

これらが考えられる(確認はできないですが・・・)ので

ノズルラバーとピストンの摩擦を僅かに強くすることで

ボルト閉鎖時の衝撃を和らげて

①と②を解消すると同時に

ノズルラバーとピストン間の気密を上げて

ガスのロスを減らそうとしているわけです。

 

これだけでフルオート時の弾ポロが解消できれば

調整はここまでとなるわけですが・・・