対物レンズ絞り | ガンフロの星雲星団観望記

ガンフロの星雲星団観望記

好奇心旺盛な私の書き放題記です(^^;


大型双眼鏡を使って、山奥などで星雲・星団や、すごく遠~い銀河などを見て楽しんでいます。
天の川が見えるような満天の星々の中を、大きな双眼鏡で巡るひとときは、星空旅行をしているようで最高です!(^^)

遠征先では得意分野で活躍のフジノン15cmも、自宅ベランダからの観望は月か惑星がほとんどです。惑星はともかく15cm双眼での月は眩しすぎて、相当見続けないと目が順応してくれません。

そんなことで、前から試してみたかった対物レンズ絞りを作って見ました。作ると言っても全然大したものではなくて、新たに注文した純正レンズフードキャップに穴を空けただけの物です(^^;フードキャップはプラスチックなのですが、結構厚みもあります。当初はレーザー加工会社にお願いしようかと思いましたが、工具箱の中にコンパスカッターがありましたので、力ずくでガリガリやってましたら、キレイに穴が開きました(笑)


抜き穴は直径100mmですので、これをレンズに被せると口径100mm、F7.5、瞳径2.5mmというスペックになります。しばらく月は無さそうなので、昼の景色で試してみました。


口径を絞るだけで像質まで変える変化がありました。当然のごとく明るさは減退し見やすくなりますが、一番感じるのは色収差の少なさです。フジノン15cmはEDレンズといえども逆光条件での昼の景色などは色収差を感じます。でも10cmに絞ると逆光でも色収差は激減し、非常にスッキリしたクリアな印象です。またコントラスト「感」が低くなるためか、淡く繊細な女性的なイメージが全面に出てきます。

このように書くと、絞った方が良いことずくめのような印象を持ちます。この双眼鏡は本来、淡く柔らかい像質が根底にあるものの、高コントラストでパワフルな見え味や迫力などが最大の魅力となっています。その魅力がかなり減退してしまうな感じをうけます。口径を絞ると少しマジメ過ぎる像とでも言いましょうか。

あと、これは錯覚かもしれませんが、絞った方が一見して鮮鋭感は上がって見えるものの、電線のガイシに書かれている文字などを凝視すると、実際の解像度はフル口径のほうが僅かに良いように感じました。

また月が出たら試してみます。

 

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