オリオン座大星雲 | ガンフロの星雲星団観望記

ガンフロの星雲星団観望記

好奇心旺盛な私の書き放題記です(^^;


大型双眼鏡を使って、山奥などで星雲・星団や、すごく遠~い銀河などを見て楽しんでいます。
天の川が見えるような満天の星々の中を、大きな双眼鏡で巡るひとときは、星空旅行をしているようで最高です!(^^)

昨夜は遠征予定だったのですが、ラーメンセット食べ過ぎによる胃腸不良で結局行けず(どんな理由やねんっ!)、自宅よりフジノン40倍で2時間ほどオリオン座付近を散歩しました。


部屋内温度と外気温の差が大きくなってきましたので、大きな筐体が温度順応し本領を発揮するまで1時間ほどかかります(^^;


M42は遠征地はもとより、自宅でもそこそこ楽しめる明るい天体ですが、じっくり見れば見るほど小さい発見も多くあり、まったく見飽きないです。特に星雲の色は望遠鏡の口径差や感度の個人差で、諸説色々あって全体やもしくは部分的にでも、白・緑・青・紫・ピンク・赤に見えるなど、これほど色の見え方に個人差の大きい天体もないかもしれないです。私の場合、肉眼でも双眼鏡でもすべての星雲が基本的に薄い緑に見えるんです(白のみに見えるときもある)。人間の眼は緑色付近の波長の感度が一番強いらしいので、暗い天体ほど一番敏感な緑色のみ残るのかなと思っています。


M42ですが、以前遠征した時にハイランダー(32倍)を使って、初めて星雲に極薄くピンクが混じっているのが分かりました。82mm口径程度でピンクが分かるとは思ってなかったのですが、何度見返しても明らかだったので“大口径じゃなくてもわかるんだ”と思ったものです。ひょっとして自宅からでも色が見えるんじゃないかと、20倍と32倍で随分見ましたが、薄い緑一色にしか見えませんでした。


遠征地でフジノン150mmなら、さぞかしM42のピンクもさらに濃くなるだろうなと思っていたんですが、ピンク色のみでいえばハイランダー32倍で見たあの時よりも、予想に反して薄く見えました(星雲の見えかた自体はハイランダーの比ではありませんが)。中心部は白緑、その他はグレー階調が支配していて、その中のある部分にわずかにピンクが混じっているように感じるという程度で、このピンクは錯覚である可能性も十分にあります。

ガンフロの星雲星団観望記 そして、昨夜に自宅よりフジノン40倍で見たM42なんですけど、星雲の広がりこそ遠征地の数分の一程度ですが、トラペジウム付近の複雑な白緑のガスのまわりの暗い星雲部分に赤っぽい色が混じっているのがはっきり分かりました。とても暗い部分なので、ピンクではなく赤っぽいのかもしれませんが、星雲自体がはっきりと白緑と黒っぽいピンクの2色に見える瞬間も何度かありました。しかし薄いピンクと全然違う、この黒っぽい赤はほぼ錯覚であろうかと思っています。


やはり、今のところハイランダー32倍で遠征地で見たM42だけが本物のピンク色のように思います。私以外でも信頼できる方から、宮内BJ-100アポの20倍にて、星雲に混じる薄いピンクを眼視で感じられた報告も聞いています。より光量の大きな大口径になれば、ピンク色も濃くなっていくのは容易に想像できるのですが、私の場合、ここに書いたように、口径の大きさや瞳系、また空の透明度等と、M42のピンクの濃さに今のところ明確な統一感はないような感じです。う~ん、奥が深い…。



そうそう!おまけに昨夜は、トラペジウムのAとEが何度か分離して見えました。トラペジウムが5つに見えたのは初めてです~(^^) ひょっとして6つ目のFも見えるのかな?