[山梨県・武田神社]降る雪の静けさ、そして求めるものはそこにいる | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

諸君、ご壮健かな。



甲府駅。


山梨県の猛将、武田信玄が活躍した街。よし、堪能しよう!と思ったのだが…。



雪が圧倒的ではないか!


歩きながら信玄餅でも買おう、そんな優雅な歩きは夢のまた夢のごとし。これぞ甲州の冬、武田を守った天然の要塞なのだ。



向かうは信玄の父、武田信虎が移り住んだ躑躅ヶ崎館。今は武田神社として再建され、信玄を神として崇拝されているが…。



あたりは結構変わっている。


前に来たのは数年前だというのに、お洒落な街並みに。確かこのあたりは古き売店があったような…武田の栄衰もかくの如き、か。



おお、武田信玄公。


こんなイケメンなイメージはないが、消費の紐を握る女子を呼ぶには致し方ないか。オサーンはいつの世も哀しき戦士なのだ。



そして、中に入ると。


マンホールカード配布中!


駅前の信玄公の像含め現物を見忘れた我らの迂闊さを呪うまでもなく、アンケートにザシッザシッと殴り書きし…。



武田信玄、討ち取ったりー!

↑狂ってる


凄まじく格好いい盤面。風林火山、この字面も響きも信玄そのもの。



現物もあって嬉しい!

↑迂闊さを呪ってたんじゃねえか



そして甲州に来たからには。


むー。


ぱか!


ほうとうを食さずしてどうする!平安時代からあったという名物、寒い日にはこの熱々はなんともありがたい。



さて。


武田神社へ出陣だ。


おお…。


雪の華が咲いたようで、何と美しいのであろう。


かつては信虎・信玄・勝頼の三代の本拠地であった躑躅ヶ崎館。しかし勝頼が捨て、本拠地を移してからは荒廃した。



静かで美しい。


豊臣、徳川の世になってからは、家臣団の末席であった一条氏の地に甲府城が作られ中心となった。何とも底意地の悪い家康らしさだ。


そんな喧騒の時代は遠き昔。



キティちゃんも寒そう。


静かに降り続く、雪。趣深く、普段の汚れた世界から解脱しうる空間。



そして、汚れた代表もここを愛した。


太宰治。


フワフワと移り住む彼が逗留する。そこにはやはり、そこはかとない情緒が存在するのだ。



さて、少し足をのばしてみようか。



(つづく)