諸君、ご壮健かな。
我らは席に通された。
シャア!「意外と…」
動員兵「そうですね、普通…」
「では絶対ありません」
もう壁面は完全にアレなアレだ。
店長「いらっしゃいませ、飲み物は何にしますか?」
と言われるが、入ってこない。なぜか。
目の前のコースターが熱血硬派くにおくん。
シャア!「くにおくんだぞ…」
と言って目が止まる。
動員兵のはドラゴンクエストの勇者。
シャア!「なあ…」
動員兵「はい…」
メニューまで圧倒的ではないか!
邪悪の館…値段も内容も伏せられている。どうやって頼めというのか!?手がかりがない、つるんとしたグレイ型宇宙人の皮膚のようだ。
スーパーマリオブラザーズも惹かれるが…。
沙羅曼蛇!
シャア!「知ってるか?沙羅曼蛇はクリアカセットでさ!」
動員兵「そうなんすか!見たいっす!」
で。
すぐに見れた。
チャレンジャーな動員兵はチャレンジャー。地味に茶色を再現している。
シャア!「ドラクエの抱き合わせ販売が沙羅曼蛇だった」
店長「それはラッキーですよ」
さすが、詳しいな。
何?ハイサターンてよ!?
店長「日立がサターンを作ったんですよ、他にも…」
本当に詳しいな。
無限に広がるカセット宇宙。
これらが全て一つの機械に入っているらしく、トゥルルルとスクロールするだけで遊べるのだ。
よし。
私はアレをやるぞ!
クソゲー「カラテカ」
この頃の少年たちには様々なソウルオブクソゲーがあるだろうが、私の筆頭はこれ。ノロノロとキックパンチ、メリハリなく敵がうつろに登場。
そしてゲームオーバー。
スペランカーと並ぶ、意味もわからず終わる虚弱な主人公。
それに比べて。
1942。
宙返りを駆使して突き進む!
動員兵「やっべ!面白え!」
お前を見ている方が面白え。
少年のようなオサーン、フォーエバー。
フィールド型のシューティング。そして新人類という名の原始人。
これも紛れもないクソゲー。「いっき」とよく似た、寂寥感が漂う哀戦士だ。
そして哀戦士と言えば。
機動戦士ガンダム、白い悪魔。
さらには。
赤い彗星も照準を合わせている。
これだ。これこそ戦場の香り。頭の中も3倍ぐるぐる回って止まらない!
沙羅曼蛇は熱中しすぎて写真撮れず。帰り道。
動員兵「また来ましょう!」
野毛はパラダイスだ!
アイシャルリターン。
(おしまい)