皆さん、お元気ですか。
さて、今日はお馴染み。座して骨を拾う、哀愁のカサブランカ。
パチモンプラモデル。
昭和が産み落とした異端児をご紹介しましょう。気になるその名は。
ゼルダマシン シューター。
さあ、名前だけでもゾクゾクするキット。その箱絵をご紹介しましょう。
バックオーライ。
この緊張感のなさ。空港に紛れ込んだ何もかも嫌になったはぐれ宇宙人が、人間に化けて運転しているのでしょうか。
貨物を引いたままバックしたら激突?荷物を結ぶロープが千切れそうで気になる?どちらにしてもスペースヒューマンエラーによる大惨事が予想されます。
しかし危機感なし。
背もたれにだらしなく身体を預けるその姿、大便が漏れて腰を浮かしているかのようです。あ、それもまた大惨事。
そしてこの牧歌的な箱絵の横。
ストーリーが書いています。
さて、何と書いてあるのでしょう。田舎の少年が都会で一旗あげようと出てきて、サクセスストーリーを夢見る話?絶対失敗します、安心の30年保証つき。
さて、ズーム。
結構、シリアス。
箱絵の親父。激しい戦闘でも余裕をかます…もしかしてシャア・アズナブルの再来か?などという人がいたら、病院の再診をおすすめします。
宇宙歴107年、銀河連邦は〝悪の暗黒惑星〟のしつような攻撃を受けていた。これに対抗するため銀河戦闘マシン軍が結成され立ち上がった。今こそ悪の惑星をつぶせ!ゼルダ軍‼︎
宇宙歴…銀河…連邦…暗黒…惑星…昭和サイエンスフィクションのキーワードカルタを、幼稚園児がつなぎ合わせたような物語。
戦闘マシン軍のNo.4がこのオーライ親父。戦わずして敗戦濃厚です。
それでは逆側の箱絵を見てみましょう。
立ち向かうゼルダ軍。
団体さんご案内ー。
もはや紹介するパワーは残ってませんが、義務感で続けます。これがサービス残業を産む悪しき思念とわかりながら、次のページへと進んでしまうパチモン。もはや呪いです。
まずは記念すべきNo.1。
チェイサー。
昔のマークIIのパチモン車を思い出すその名前。後ろに控えるのはアンテナ?いや、ビーム砲?
人が前。そう、人を盾にして生き残るビーム砲。もはやAIの暴走の成れの果て…な訳ありませんね。メーカーの開発者が、二日酔いで暴走して書いたスケッチなのでしょう。
続いてNo.2。
マルチダ。
アムロ・レイが憧れた連邦の下士官の誤植でしょうか。それとも権利に配慮した結果?な訳ないですね。
前のドリルで特攻する自爆装置。搭乗者に未来はありません。デスラー総統の見せ場「古代!私ごと、撃て!」という見せ場もないまま、ペチャンコです。
横にあるお情けのガードは、人権団体の抗議対策でしょうか。逆撫で必須です。
つづいてお出ましNo.3,
ペガウス。
聖闘士星矢の先鞭…な訳ないですね。誤植だし。先頭にある突起がビームなのでしょうか?どうしても起爆装置にしか見えない哀愁、ゼルダ軍の催眠術にかかっているのかもしれません。
そしてこのキットのNo.4。
シューター。
あれほど悩んだ貨物はありません。武器もありません。では何をしに…そうです、きっと生け贄なのです。人類の業を背負って、彼はその身を捧げる哀戦士なのです…。
これも違いますね。
さて、エコの先駆け、箱絵裏の説明書。
パーツが5個。
絶対に組み立てられるのに、組み立てる気が失せるこの絵。右上の「組み立てず」といのが、組み立てない、という設計者の意思表示に感じられます。
さて、中身を見てみましょう。もう誰も興味ないのはわかっています。欲しがりません見るまでは。月月火水木金金。
地味な単色。
黎明期のガンプラ「ジム」を思い出し、量産化に至らなかったこちらの哀しさを思い、私は神に祈るのです。
そして寝るのです。