諸君、ご壮健かな。
大和…。
…。
違う、圧倒的に違う。ここは相鉄線の大和駅。ここであのターゲットを狙う。そう。
マンホールカード。
相鉄への乗り入れ、と言うことはチャンス。チャンスは生かす主義。赤い彗星は神出鬼没。
ということで。
カタパルト射出!
よし、行こう。まだ見ぬカードを取得しに!
ヤマト…。
…。
やばい、幻覚が見える。
振り切れ!目指すのだ!遥かなるイスカンダルをめざし!地球滅亡まであと15分←ふりきれてない
しかし寂しい…。
昼近くなのに、余りにも人通りが少なくないか。しかし私はそこに希望を見出す。なぜなら。
マンホールの配布場所は寂しいところにある法則。
これに則れば、絶対にある←褒めてる?
冥王星基地を超え…。
バラン星も過ぎていく。
そしてついに!
て、ここ?コンビニと歯医者…私は敗者?などとつまらないことを考えてはいけない。感じろ!頭ではなく魂で!
しかし正直、果てしなく心配になりながらグルリと回り込むと…。
ドッキングベイ(入港口)があった!
やった!本当によかった!もう帰ろうかと思った。そして我らは踏み込むが…。
芸術すぎる…。
このような上品な箱物行政。サブカルチャーの香りが全くしない場所。だがそれが。
配布している場所の定番。
わかってはいるのだが。
配っている気配ゼロ。
胃の奥がカタコトしてくる。そんな私を待ち受けている要害。
カウンターにもマンホールカードの表記はゼロ。
というか、人の気配もない。
この次元断層で悶絶する私の目の前に、呼び鈴が一つポツンと置かれている。
私を試すのか…。
鳴らしても遠くまで聞こえるのか?そしてカードはあるのか?ぐぐぅ…。
チーン。
鳴らした。仏壇のおりんのように。鳴らしてやったぞ、ドレン!伍長!鎮まれ、弱気の虫。しかし反応は…。
「どうしました?」
うわ!
なんとあのカウンターの裏に潜伏していたのだ!肝を冷やす、もう氷点下でキンキンだ!
「マンホールカードって…」
「ありますよ」
即答。
私の胸の鼓動を返してほしい。
そして手に入れたのが。
この上なく綺麗でネイチャーなカード。
とりあえず市の名物たちらしい。
さて帰ろうか。←興味もてよ
駅前、楽しそうだな。
夜来てみたいものだな。多分来ないけど。