諸君、ご壮健かな。
私は立ち尽くしていた。
大月桃太郎伝説。
桃太郎といえば岡山というのは農協の陰謀か?それてもさくまあきらの魔の手がここまで?
私が戸惑っていると。
ナニコレ?
お店の入り口に真っ赤な鳥居。…胡散くさい。余りにも胡散臭い臭いがプンプンして、私を怪しく誘う。
ガラガラ。
いや、人がいないということではなくて。果てしなくオーセンティックなガラス扉を開けたそこには!
鬼に過重労働させている!
その上に鎮座する神様、ううむ。見方が変わる。
岩殿山が桃太郎に退治された鬼の住処だった?
岡山伝説は昭和生まれ?なんと!?
ビックリ!
私の勝手な思い込みをぶち壊す記載に、息を呑みながら読み進める!←川口浩風
百蔵山(昔は桃倉山!)は桃がいっぱいだった!
そういえば、山梨も桃の産地だった。申し訳ない、山梨の諸君。
犬目!
鳥沢!
猿橋!
何だか桃太郎な気がしてきた。偶然な気は…しない!決して!
岩殿山。
確かにその絶壁は鬼の棲家に相応しく、だからこそここに堅城・岩殿山城が作られた。
あの武田信玄の後継者、武田勝頼もここで織田信長を迎え撃とうしたのがわかる。
しかし直前で城主・小山田信茂が信長に寝返り武田家は滅亡。そしてその信茂も、信長の子・信忠に不忠を咎められて処刑。
これだけのすごい山城を背に戦った方が勝てたかもしれないし、名誉も守れたかもしれないし、許してもらえたかもしれない。
保身が身を滅ぼした悲しき例。
アニメの聖地のようだし。
上るか!岩殿山…。
…。
帰ろう!