[東京都・杉並区] 杉並アニメーションミュージアム、ひさしぶり! | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~
諸君、ご壮健かな。


さて、杉並のアニメーション聖地と言えばここであろう。

東京工芸大学
杉並アニメーションミュージアム。

入口は様々な人気アニメのキャラクターで埋め尽くされている。


もちろん機動戦士ガンダムも。

何度も来たここ、訪日外国人が激減して寂しさが漂うが、今回私が訪れたのは何か。それは。


銀河鉄道999展。

今や訴訟おじさんと化した松本零士の、才能の泉がまだ涌き出ていた時代。これを見にやってきたのだ。

そして、エレベーターで3階に到着。


何時ものように機動戦士ガンダムがお出迎え。

しかし少し死角に移動、哀戦士。久しぶりなので、常設展もしっかり見てみようか。


富野由悠季のデスク。

サンライズの制作室でそこら辺の空いている席に座るらしい。そして傍らにはガンプラを置く、永遠の少年だ。


そして、機動戦士ガンダムに恋愛要素を盛り込んだ超時空要塞マクロスを越え、次の世代のエポックメイキングの作品といえば。

新世紀エヴァンゲリオン。

数々のアニメーション作品制作に携わり愛した庵野秀明がたどり着いた境地。間違いなくサブカルチャーが変わった瞬間だった。


他にも歴史が変わった瞬間を見ようと。

アニメ年表を見てみる。


当初のアニメは絵画の延長。

商業化するには手間がかかりすぎる。セル画など存在せず、背景と人物を絵として全部書いていた。

物凄い手間ひま。


それが変わったのが。
鉄腕アトム。

背景一枚書いて、人物はセル画で重ねる、さらに人物も口だけ変える、さらには使い回すなど、当時のドラマと同じ制作費まで抑えることで商業として戦えるようになった。

これも時代が変わった瞬間。


宇宙戦艦ヤマト。
機動戦士ガンダム。

それまで子供のものであったアニメーションを、大人の娯楽へと引き上げた二作品。ともに打ちきりという変わり目の洗礼を受けたが、それこそが新しきものという証拠かもしれない。


相容れなかった西崎義展と富野由悠季。

その心の中に燃えるものが有ったからこそ、名作は生まれたのであろう。手塚治虫だって、咲き誇る後進の才能に嫉妬の炎を燃やすことで、近年まで才能を更新し続けたのだ。


これらの足跡の後に、多くの才能が繁茂した。


彼らの熱情はやはり名作へと向かう。


先人への敬意。

これがあるからこそ、その礎の上に名作が生まれつづけるのだろう。日常でも忘れてはいけないことだ。



よし、それでは行こうか。

同じく歴史を変えた作品展に。






(つづく)