君、ご壮健かな。
以前、年配の女性でこういう人がいた。
「私はいつも被害者。」
私は黙って、うんうんと聞いていたが。
恐ろしいことを言っていると思った。
彼女が言うには、人間関係で何度もトラブルに巻き込まれたようだ。
そして犯人と予想(!)した相手に。
とことん厳しいメールを送ったらしい。
その相手が犯人かはわからないのに。
そしてその相手が傷つくというのに。
さらにこの年配の女性。
相手が傷ついたって喜んでる。
あー、この人。
こうやってトラブルになっていくんだな。
そう私は思った。
古い、どうでもいい、けど気持ち悪い記憶。
それを再び呼び起こす事象がある。
パワハラ。
パワハラする上司は、パワハラしている認識はない。
そしてそれを指摘されると、ショックで塞ぎこんでしまう。
なんと言う、一方的な厳しさであろう。
日本という国は。
封建的な社会が形成されている。
上が言うことが絶対。
それが合ってようが間違ってようが。
全てが是認されてしまう上意。
結果、リーダーが育たなかった。
一方的な言葉を吐いて。
相手を屈伏させようという、人間に眠る「魔」。
周りを傷つけてしまう「魔」。
しかし、その内面は。
懸命にいきようともがいてるからであり。
考えているからと言うこと。
人はその正しさに。
時に横暴になる。
私は思う。
前述の「魔」。
後述の「魔」。
それぞれに話が通じる言葉。
それが古代からの呪文ではないか。
自分のなかに眠る「魔」をなだめる。
その時、他者にたいして影響を与えられるほどの力を、人は発揮できる。
そんな教示を与えてくれるのが。
魔を操る方法、「魔法」ではないだろうか。
魔法使い。
すごい職業だ。
そんなことを思いながら。
台風にさらされる、みなみの方角を見てみる。
誰にも眠る「魔」という台風はいつかは去る。
時間がすべてを解決してくれる。
これもまた、過去の偉人の知恵なのだ。
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