※この記事は過去記事の再構成です
皆さん、お元気ですか。
私は、目の前で形容しがたいオーラを放つキットを見つめていました。
アオシマ。
この名前を聞いただけで、悪寒が走る皆さんはもう重篤患者です。そう。あの、エセスーパーロボットを生み出した奇特な会社なのです。
そんなバターナイフで削りだしたようなぬるいフォルムな過去を持ちながら、現在では戦艦など精巧なモデルを作る会社に変化したというのが現代の七不思議に数えられている、ということは決してありません。
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さてこの目の前に鎮座するこれですが、モデル化する意味を根本から問いたい気分になります。しかしまあ、観れば観るほど。
なんとも味のあるプラモデル。
「よい音と触れ合うヤングが急増中」
「ヤングに最も人気のパーソナルコンポ」
うーん。
なんかワクワクします。俊ちゃんが、髪が薄くてもダンスが未だにすごいことくらい・・・。
ワクワクする!
反対側を見てみます。
おお、種類が結構あります。
ミュージックマインドを満足・・・。人気だったのでしょうか。当時は品切れ続出だったのでしょうか。
そんなはずはありません。
さて。
そろそろ開けてみましょう。
お。
これ、意外と。
気になります。
物凄く気になるものがあります。
それは。
レコードパッケージのようですが、その絵は。
パチ物の王者
アトランジャー。
この時代が生んだ麒麟児を、イデオンらヒーローロボットと並べる暴挙。なんと暴力的なのでしょう、そうか!これが昭和勃興の時代なのですか!
しかし、このキット。
「きらり青春!!今日からマイタイム・マイルーム」
うーん、お爺ちゃんのすする日本茶くらい生温い。快適です、この荒んだアフターコロナ社会の中、もはや癒しなのです!
しかも、このシリーズ、モノによっては。
音が出るらしいです。
なんか、微妙に欲しくなってきます。今なら宗教にはまってしまいそうな気がします。
催眠効果でしょうか。
ザビエルの肖像画が頭をよぎる眠くなるような微妙な脱力感を抱えながら、最後のページをめくります。
もう、お前に夢中です。
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