[コラム] クローバー社は、本当に機動戦士ガンダムで倒産したのだろうか。 | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

※この記事は過去記事の再構成です



諸君、ご壮健かな。



 

 アムロ・レイ。


 

 シャア・アズナブル。


彼らの戦いは、放映当時の子供たちの心をとらえ、いまや「機動戦士ガンダム」は一つのジャンルとなった感がある。


しかし。




誰にでも黒歴史はある。


しかしその下積みの苦労を超えて、人は。



一回りも二回りも大きくなれるのだ。


あの機動戦士ガンダムにも、そんな苦難の時代はあった。



 今ではお馴染みのガンプラ。


今となっては、誰もが親しむ不変の模型。田代まさしといえば◯◯、斎藤兵庫県知事が「俺は知事だぞ」というのと並ぶほど、ガンダムの代名詞となっているが。


しかし放映当初は違ったのだ!


当時、機動戦士ガンダムのスポンサーはクローバー社。そこが機動戦士ガンダムのグッズ、ダイキャストを作っていた。



ダイキャストとは、つまり。



シャアに恋して ~ガンダムマニア~

超合金。


この何とも言えない、グラビア女優がごとき豊満なバスト、くびれたウエスト。質感を出したのが、逆にあだとなった機体。


これを販売した後、クローバー社はその売上不振に耐えかねて倒産した、というのが通説だが。



シャアに恋して ~ガンダムマニア~

真実だと思う?


検証してみよう。


まず「機動戦士ガンダム」が最初に放映された1979年。実はこの年、クローバー社は売上どころか利益までもがほぼ倍増しているのである。


つまり、一番の売り時には「ガンダム」負債はなかったのである。不渡りを出して倒産したのは、はるか四年後の1983年8月。


ということは、機動戦士ガンダム・・・。クローバー社の倒産に関しては。




 無罪!


じゃなかった。




シャアに恋して ~ガンダムマニア~

無罪だったのだ!


直接的な理由としては以下の説があげられる。


機動戦士ガンダムのブーム鎮静化を受け、勝負をかけ、聖戦士ダンバインと亜空大作戦スラングルのダイキャストを販売。


しかしこの二つのアニメが不振。さらにダイキャストから、プラモデルへの移行時期でもあった。つまり。


クローバー社にとどめを刺したのは、モビルスーツではなくオーラバトラーだったのだ!



チーン。








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