先日、進行腎癌に対する分子標的薬で、国内では6番目の分子標的薬である「ヴォトリエント®」の承認記念講演会に行ってきました。
薬剤としてはすでに軟部悪性腫瘍に対して保険適応は通っていましたので、適応が腎癌にも拡大したということですね。
TKI(チロシンキナーゼ阻害剤)として、ソラフェニブ、スニチニブ、アキシチニブに続く4番目としてこのパゾパニブ(ヴォトリエント®)が登場したことになります。
海外ではすでに使用されている状況で、使用の仕方としては進行腎癌の1st lineとしての使用の位置づけになります。
まだ新規の薬剤ということもあり、全国の使用状況や、症例をよく見極めて検討したいなと思います。
この会でも指摘されておりましたが、肝障害が一つのポイントになると思われます。
腎癌の治療も、分子標的薬の登場以降だいぶ様変わりしています。
根治を目指す薬剤とは言い難いですが、治療の選択肢が増えたことはよかったとは思いますね。
(ただ、なかなか治療が悩ましいのも事実ですが・・・)