Facebookの友達からRaspberryPi 4でWindowsを動かしたいというのを聞き、「ん?Windows?エミュレーションでも動かして載せるのかな?」とか思ったんですが、聞き直すとARM版のWindowsの事だったみたいで納得です。
んで、調べてみるとRaspberry PiにWindowsを入れるのは簡単なWoRとかいうのがあるらしく、その手順に従ってやりました。
なお、今回はインストールして試すだけのためWindowsのライセンスは用意せず、ライセンス認証もしません。本格的に使う場合はWindowsのライセンスが必要になりますのでご注意下さい。
うちにはWindows PCがあるので、まずはWindows用のWoRモジュールをダウンロードです。
WoRのサイトに行きます。
「Get started」のリンククリックします。
WindowsのPCでセットアップするので「I have a Windows machine」リンクをクリックします。
Prerequisitesの項の青い字になっている「Windows on Raspberry imager」のリンクをクリックします。
「Download version x.x.x」という青いボタンのようになっているリンクをクリックします。
この画面になり、10~20秒後くらいにダウンロードが始まりますので待っているとそのうちダウンロードが始まります。ダウンロードが始まらない場合は、「click here.」のリンクを押します。
zipで落ちてくるので解凍しておきます。
解凍したら内容はこんな感じになっています。
この状態で準備はしておいて、次にARM用のWindowsのイメージを落としてこないといけないんですが、ESDとかいう形式のを落としてそれをESD用のツールで解凍してISOイメージを作るという方法が一番速いみたいなことを書かれていたのでその方式でやりました
まずはダウンロードンページに戻り、ページの下の方にある「Windows Images」の青字の「Getting Windows Images」のリンクをクリックします。
青い字の「ESD Image Downloader tool」リンクをクリックします。
こういう画面になるので、ダウンロードをしたいバージョンを選択していきます。
Version ... ダウンロードしたいWindowsのイメージのバージョンを選択します。10と11が選べます。
Build ... 上で選択したWindowsのビルドバージョンが選べるので選びます。基本的には一番新しいもの(一番番号が大きいもの)を選択すれば良いでしょう。
Architecture ... Intel系のCPU(x86/x64)かARM系のCPU(ARM64)を選択します。今回はARM版を落としたいので(ARM64)を選択します。
Edition ... 通常はCLIENTを選択で良いでしょう。CLIENTにはHomeとProバージョンが含まれています。
Language ... 言語を選択します。日本人で日本語の読み書きができるのであればJapanese(Japan)を選択すれば良いでしょう。
Languageを選択した時点で、画面下部に以下のような表示が出ます。
「Download image」をクリックしてもうまくダウンロードしない場合があるので、その部分を右クリックしてメニューを表示させ、「名前を付けてリンク先を保存」を選択します。
Chromeとかでダウンロードしようとした場合、ダウンロードがブロックされる場合が多いです。
ブラウザのダウンロードのアイコン()部分をクリックすると、以下のような表示になっているかもしれません(Chromeの場合)
その場合は「保存」ボタンをクリックするとダウンロードが始まります。
ダウンロードが完了すると、以下のようなダダ長いファイルができあがります。
この後このファイルをISOに変換するためにコマンドプロンプトでコマンドを打ち込んで作業するため、通常ダウンロードフォルダにできあがるこのファイルは、Cドライブのtmpという一時的なフォルダを作ってそこへ移動しておくことにします。
でないとながーいパス名を打たないといけなくなりますので・・。
こんな感じで。
そこへダウンロードしたesdファイルを移動します。
次に、このESDファイルをISOイメージに変換するツールをダウンロードしてきます。
先ほどのダウンロードのリンクに書かれていた、「abbodi1406[s esd-decrypter-wimlib tool.」のリンクをクリックします。
「BatUtil」部分をクリックします。
緑のボタン「Code」の部分をクリックするとメニューが表示されるので、「Download ZIP」の部分をクリックすると「BatUtil-master.zip」というファイルがダウンロードされます。
zipファイルの中は「BatUtil-master」というフォルダがあり、その中に「esd-decrypter-wimlib」というフォルダがあるので、そのフォルダだけ先ほど作成した「C:\tmp」フォルダに解凍します。
赤線のフォルダーをtmpに解凍して、、、
こんな感じにします。
で、後から打ち込む量を減らすために、今解凍したこの「esd-decrypter-wimlib」というフォルダを「dec」に変名しておきます。
このようにします。
これでやっとISOに変換できる用意ができました。
コマンドプロンプトを起動します。
ウィンドウズキー()を押しながらRキーを押し、「名前を指定して実行」ウィンドウを表示させます。
そこで「cmd」と打ち込み、「Shift」キーと「Ctrl」キーを押しながら「OK」ボタンをクリックします。
管理者モードでコマンドプロンプトが起動します。
「cd /d C:\tmp\dec」と打ち込んでEnterキーを押します。
C:\tmp\decフォルダーへ移動します。
次に、「decrypt.cmd 」(最後スペースを1個入力しておく)を入力した後に、先ほどダウンロードしたWindowsのインストールイメージファイル(最後が.ESDのファイル)の先頭の数字を1文字(今回の例の場合はファイル名が「22621.1702.230505-1222.ni_release_svc_refresh_CLIENTCONSUMER_RET_A64FRE_ja-jp.esd」なので「2」を打ち込み、下図のような入力状態にしておいてTABキーを押します。
↑の状態で「TAB」キーを押す。
すると、以下のように2からC:\tmp\decの一つ上(..\)のフォルダにある「2」から始まるファイル名が補完入力されて以下のようになります。
このような入力状態になったら「Enter」キーを押します。
すると解凍プログラムが起動します。
このESDファイルにはWindows 11のHome版とPro版が同梱されています。
今回はどちらも含んだISOファイルを作成することにしますので「1」キーを押します。
何を作成するかを選択します。今回はinstall.wimを含んだISOイメージを作成しますので、「1」キーを押します。
ISOイメージファイル作成作業が始まるので終わるまで待ちます。
結構時間が掛かります。
終わると0キーを押して終了というメッセージが出るので0キーを押します。
コマンド入力待ち状態に戻ってきますが、青色になった背景は戻りません。
ここまで来たら「×」ボタンを押してコマンドプロンプト画面を消して大丈夫です。
ここでやっと最初に落としたWoRのImagerを使い始めます。
ちなみに、↑で作成したISOファイルは「C:\tmp\dec」の中に作成されています。
元のESDファイル同様長いですね・・・。
ちょっと長くなってしまったので記事を分割しようと思います。
また続きは後ほど。