隣には、模範的なお座りをした、お行儀の良いライムちゃんが。
お行儀のいい子かどうかはともかく、人類の食べているものを狙っている時には、お行儀良くなっちゃうライムちゃん。
…なのに、突然立ち上がって、小走りに縁側へ。
見れば、最近私の車の上を根城にしているネコさんが、お庭に仁王立ちになってる！
う～ん…見づらい写真で申し訳ないけど…。
写真の左下の方に、手足の白いネコさんが、まるで亡霊みたいに写ってる…。
このネコさん、なかなか豪胆なヤツと見えて…。
明らかに、縁側にいるライムと目が合ってるのに、松の木で爪を研ごうと後ろ足で立ち上がった！
この、お庭の松は、亡祖父が大切にしていたもの。
10年位前に、クリスマスのイルミネーションをこの松の木につけちゃおうとしたら、母と姉から
『じーさんが化けて出るからやめてくれ』
とマジで頼まれたくらい、祖父にとっては宝物だった松の木。
粗暴だったライムちゃんも、この松の木にいたずらすることはなかったし。
玄関に移動して、臨戦態勢のライムちゃん。
『よし、ライム、頑張れよ！』
玄関を開けたら、ダッシュするライムちゃん。
全身の毛を逆立てて、応戦するネコさん。
…と思いきや、ライムちゃんの脱走防止に塀際に建てたラティスをよじ登って、忍者のように姿を消しちゃった。
むなしくラティスに激突したライムちゃん、意気消沈の態でご帰還。
ラティスにぶつかった時に、どこか痛めてやしないか…
ちょっと心配だったけど、ともあれ大丈夫みたい。
やっぱり、ライムちゃんも昔みたいにバリバリ俊敏じゃないからね…。
年取った愛犬に、ネコさんを追いかけさせるなんて、飼い主の風上にもおけないワタクシ。
いったん私の足元にやって来て、
『ネコさん、逃げちゃった…』
と、報告してるかのようなライムちゃん。
『はいはい、ライムちゃん、お疲れさまでした』
ライムちゃんが期待していたのは、労いの言葉ではなかったらしく…
『オヤツもくれないの～？
頑張ったのに…』
背を向けてトボトボ歩いて行っちゃった。
足の運びも歩調も、いつもの通りで安心したわ。
それにしても…。
音もなく現れたネコさんに、いち早く気づくあたり、まだまだ身体機能は大丈夫そうだね。
ところで、ネコさんはケガしてないかな…
ちょっと心配だったけど。
ベランダで洗濯物干してたら、数軒隔てた駐車場に小さく見えてるワタクシの愛車の上に、あのネコさんが。
ライムちゃんに追われた…
というよりも、その状況を作り出したワタクシへの腹いせに、また私の車に爪痕を残そうってんだな…。
ま、磨けば消える程度の爪痕なら諦めるわ。
基本的に、性能に関係ない傷は、あんまり気にしないしね。
お庭に現れた
「ネコ騒動」
はこれにて幕なんだけど。
今日もお仕事バックレたワタクシ。
実は、家の中に、捨て置けない状況を発見してしまったもので。
…と言っても、その状況に気づいたのは月曜日。
あまりのショックに、お掃除屋さんか何でも屋さんに依頼して、お片付けしてもらおうかと見積もりの電話をしたところ…。
「お話を伺う範囲では、最低でも10万円はかかりそうですね」
だって。
数件電話したけど、だいたい同じような返事。
ま、請求書はオフクロに回してやるのは間違いないけど。
この状況の原因を作り出したのはオフクロだし。
ともあれ、できるところまで自力でなんとか…
どうせ会社行ったって、何もすることなくてどヒマだし。
欠勤すると収入激減するしがない時給労働者だけど。
いや、私がキレイに片づけて、その分の日当をオフクロに請求するという手もあるわね。
ホント、悪知恵が浮かぶ時って、まさに自分の頭の中で誰か（たぶん悪魔）が囁きかけてくるかのような閃きが走るもんよね。
そんなワケで、ライムちゃんが対処した外患は沈静化。
ワタクシが対処する内憂は…
先行き不透明だけど、やるしかないわね。
親戚連中なんて、エラソーに口は出すけど、こんな時には全くアテにならないし。
あ～あ…
家で一日お掃除に励むくらいなら、メッチャ忙しかった昔の会社で、編集長に怒鳴りつけられながら締め切りに追われていた方が、精神的にずっと楽なんだよなぁ…。
そう思って、
「結婚なんかしねーよ」
って言ってたのに。
気の迷いで
「人もすなる結婚というものを、我もしてみんとてするなり」
あれが人生を誤った瞬間だったのかもしれないわね。
ブツブツ言ってないで、とっとと始めなきゃ。
飲まず食わずで片づけたって、今日中に終わりそうにないけどね。
マスクとゴム手袋と洗車用エプロンで完全武装して、行かなくちゃ。
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