相変わらず、飼い主そっちのけで、ニオイ嗅ぎまくりのライムちゃん。
夢中になってる時には、呼べど叫べど振り向きもしない…。
でも、今朝はワタクシも負けてなかったのよね。
いつものお散歩コースの、モクレンの木。
花芽がずいぶん大きくなってはきてるけど、まだモフモフの殻に覆われてる。
『もう少しで、花が咲くのかな…』
そう思いながら、梢を見上げていると…
他の花芽とは、なんだか違う…
梢の一番上に、一つだけモフモフの殻を脱ぎ捨てた蕾が！
ようやく射しはじめた朝日があたって、真っ白な蕾がなんだか光って見えてる！
『ライムちゃん、ようやく春だねぇ…』
話しかけたライムちゃんは、私の方を振り返りもしない…。
ライムちゃんのすぐ脇の車道を通過して行った、石焼き芋屋さんの軽トラックにご執心のようで。
まだ、お芋焼いてたわけじゃないけど、ライムちゃんの優秀な鼻は、きっとあの軽トラに染みついた石焼き芋のニオイを嗅ぎあてちゃったのね…。
やっぱり、ライムちゃんは花よりおイモ。
いや、もう買える状態の石焼き芋の軽トラがすぐ脇を通ったら、私だって黙って見送りゃしないけどね。
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