今夜はカッパさんにその場所を取られちゃうけど。
昨夜は、なかなか寝なかったハナコ大先生。
とってもはしゃいで、いつもなら爆睡してる時間まで、玄関と廊下をピョコピョコした足取りで行ったり来たりしてた。
『疲れちゃうよ。
早く寝なさい』
と言いつつ、その元気がうれしい…。
だけどやっぱり、深夜に数回の咳込みが。
『やっと落ち着いて寝たかな…』
と様子を窺うと…
真っ暗な中、私の枕元のベッドにおさまって、こっちをじっと見つめてるハナコ大先生が。
もしかしたら、ハナコの視線に気づかずに、私がガーゴー寝ていた間もずっと…?!
いや、そんなことは…。
と思いつつ、ふと思い出したのはわが家の初代犬しろこさんのこと。
高齢になって足腰もすっかり弱って、老衰で亡くなる前夜、大晦日の夜のこと。
海外の仕事から帰国した父が、しろこさんの傍らで寝ていたけど、気になって様子を見に行ったら、しろこさんはだまって父を見つめていたっけ。
あまりに真剣な顔で身じろぎもしないで見つめてるから、そんなしろこさんを私が見つめちゃって。
はたと我に返って、
『しろちゃん』
呼びかけたらこっちを向いたしろこさんが、今度は私の顔を凝視する…。
その時に、初めて
『この子はもう、永くないんだ。
そのことが自分でも解ってるから、こうして私たちを見つめてるのかな』
思えばその時、初めてしろこさんとの別れを私なりに受け入れたのかもしれない。
私を見つめるハナコの顔を見てたら、その時のことを思い出して、思わず落涙。
でも、別に泣くような状況でもないし…
と、気を取り直して玄関に置いたライムとハナコのお水を交換。
灯りを点けたついでにライムの様子を窺うと…
幸いなことに、わが家に変事が起きるのは、まだまだずっと先のことだろう…
そう思わせてくれる、ライムちゃんの寝相。
最初は
『ウケ狙いでこんな恰好を…?』
とも思ったけど、呼びかけたらホントにびっくりして飛び起きたから、爆睡してたらしい。
この格好で寝るのは難しいと思うけど。
このライムを見たら、感傷的になるのもアホらしくなって、すぐに私も再び就寝。
眠気がやってくる頃には、枕元のハナコ大先生のベッドからも
『プヒー…プヒー…』
ってイビキが。
ホント、意外なところでも私を助けてくれる、優秀な奴だな…
ライムちゃんは。
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