幼い頃から精神障害を抱える母を支えてきた私、そして老々介護 -2ページ目
今日は、私の「完全勝利」の記録をここに残させてください。
綿密に立てた作戦が見事にはまり、心の中で「よっしゃー!!!」と100回くらいガッツポーズを叫んだ、最高にスカッとしたお話です。
ミッションの舞台は、実家の父の「介護保険更新」のための、主治医の意見書もらい。
実は、この担当医の先生がなかなかのクセ者なのです。
1年前の苦い記憶
あれは1年前、初めて意見書をお願いしに行ったときのこと。
家ではあんなに「ないない攻撃」を連発して困らせてくる父ですが、若い頃から診てもらっている先生の前に出ると、シャキッと普通に見えてしまう。
そのため先生も「え? どこが困ってるの?」というスタンスで、なかなか意見書を書いてもらえず本当に苦労したのです。
あの時は姉が交渉に行ってくれたのですが、先生にあれこれ言われて、なんと泣かされて帰ってくる始末……(涙)。
それくらい難攻不落なボス(先生)なのです。
だからこそ、今回の私は戦闘モード全開。
実家に向かう車内で、お守りのように心の中でこう唱えていました。
「私は女優。私は女優……! 何を言われても動じない、完璧な娘を演じきるのよ!」
女優、診察室へ。
完璧な二段構え作戦
いざ、診察室のドアを開けて先生と対面。
ここから、私が練りに練った「二段構え作戦」の幕が開きます。
【第1段階:褒めちぎりの術】
「先生、前回先生が素晴らしい意見書を書いてくださったおかげで、無事に要支援1が取れたんです!
玄関の階段に念願の手すりをつけることができて、本当に、本当に助かりました……!(満面感謝の笑み)」
まずは、先生のプライドをこれでもかと刺激し、味方につけます。
【第2段階:すかさず現実の畳み掛け】
先生が「お、おう、そうか」と良い気分になった一瞬の隙を見逃さず、すかさず本題をトドメのように投入!
「でも先生、やっぱり最近、一段と足腰が弱くなってきてしまって……。
本当に転びやすくなってきて、家族としてもすごく心配なんです……!」
前回の成果を褒めつつ、今の困りごとを流れるように伝えるプロの演技。
すると……。
「よし、分かった。じゃあ今回もちゃんと書いておくからね」
なんと!今回は意地悪を言われることもなく、すんなり、めちゃくちゃ気持ちよく聞き入れてくれたのです……!!!
診察室を出た瞬間、ガッツポーズが出そうになるのを必死に抑えました。
「勝った……。今日は私の圧勝だーーー!!!」
お姉ちゃんの敵(かたき)を、見事なプレゼン能力で討ち取った気分でした(笑)。
計画を立てれば、未来は変わる!
毎日毎日、予期せぬトラブルや「ないない攻撃」に振り回されてばかりの介護生活。
でも、こうして自分で「よし、こう攻めよう!」と計画を立てて、それが100%思い通りに進んだときの爽快感は、何物にも変えられません。
お父さんの更新手続き、まずは最初の大きな関門を突破です!
この調子で、次の訪問調査も「名女優」として、ガッチリ同席してこようと思います。
実家ミッションを戦っている全国の皆さん、時には「女優」になりきる作戦、めちゃくちゃオススメですよーーー!

