一途な想い
さらば、わが愛 覇王別姫
(1993年/中国・香港・台湾/172分)
監督:チェン・カイコー
【ストーリー】
1925年の北京。遊女である母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた小豆子。いじめられる彼を弟のようにかばい、つらく厳しい修行の中で常に強い助けとなる石頭。やがて成長した2人は京劇界の大スターとなっていくが……。(映画.comさんより)
【かんそう】
先日、感想を書かせていただいた『欲望の翼』の次に観たこちら。
こちらはもう4回目くらいかな?
この感想は2020年に観た分の感想ですが、最近、上映がありましたね。
日本での上映は最後だったそうですが、タイミングが合わず行けませんでした…とほほ
さてさて…映画の方ですが…
『欲望の翼』も『覇王別姫』も気にしてないようで実は母親に未練たっぷり、な役をレスリー・チャンが演じてますね。
『覇王別姫』は見始めた頃はレスリー演じる蝶衣に肩入れしてました。
今でも、もちろん蝶衣に感情は寄っていくのですが、鑑賞回数(て、まだ4回やけど)と私の年齢を重ねるごとに、コン・リー演じる菊仙にも注目するようになりました。
最初は突然現れた菊仙にイラーッとしたし、彼女さえいなければ蝶衣と小楼は…って思っていましたが、菊仙には菊仙の人生がありました。
とても頭がよく、度胸もあり、誰が来ても、何が起こっても怯むことなく矢面に立ち、前に進む菊仙。
彼女ならどんな時代でも生き抜いたやろうなぁ、と思えるほど。
でも、彼女がそれだけ強くいられたのはただ一つ「小楼のため」という思いからだったように思います。
あの生活から抜け出せたのも小楼のおかげですもんね。
彼への愛、そして彼からの愛を何の疑いもなく信じていて、とにかく「愛」に生きた彼女。
あの生活を守るため、とかいう理由もあったかもしれませんが、やっぱり「愛」が一番だったのかなぁ。
でなければあの最期の選択は菊仙には考えられないわー
というのは私の勝手な菊仙の人物像なのでホントのところはわかんないです。
でも、そんな想像が膨らんで菊仙のことも嫌いにはなれないのでした。
後半に進むにつれて時代に翻弄される登場人物たちを見ていると、いろいろと「つ…辛い…」となってくるのですが、それでもやっぱり、また、機会があれば(日本は最終上映…でしたが)スクリーンで観たいなぁ、と思います。
くうこのおまけ
グォ・ヨウも相変わらず最高!!
※画像はお借りいたしました。
2020.7鑑賞
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ありがとうございました