(2016年/中国/115分)
監督:楊超
【ストーリー】
小さな貨物船の船長のガオ・チュン(チン・ハオ)は、上海で双眼鏡越しに見た女性(シン・ジーレイ)に心を動かされる。翌日、ガオは亡き父親が20年前に作った手書きの詩集「長江図」を見つける。希少種の魚を長江の上流まで運ぶことになったガオは、上海で見かけた女性アン・ルーと出会い、愛を交わす。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
なんか不思議な映画でしたねー
主人公を演じるのはちょっと情けない男性を演じさせると絶品のチン・ハオ!!
彼はおんぼろ貨物船で上海から長江を遡るのですが、ただただ河を遡っていくだけでなく時間も遡っていきます。
停泊地で出会う女性・安陸は現実なのか、幻なのか、それとも父の記憶のものなのか。
古来から変わらない雄大な流れと景色を見せてくれる長江。
目まぐるしく発展していく中国という国。
そのアンバランスさは高淳と安陸の物語にも当てはまっているような感じがありました。
本当に不思議だったなぁ。
1989年三峡ダム、というようなキーワードが社会的意味を暗示しているようにも思えましたが・・・。
でもあの雄大な長江の流れと景色を映し出した美しい映像を見ているとそんな社会的にどーのこーのとか難しい事はいっか、って感じでした。
あの美しい映像と時間の流れに身を任せて観るのが一番心地いいかもなーと思いました。
くうこのおまけ
・ヒロインの名前が「安陸」というのもなんか意味深。
・あのヒロイン役の女優さん、泳がされるわ、山を走って登らされるわでかなり大変だったんじゃないかな??
うりぼう3.5:
2018.3鑑賞
ありがとうございました