荒井晴彦映画祭2017 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

 

荒井晴彦映画祭 70になった全身脚本家

※画像はシネ・ヌーヴォさんサイトよりお借りしました

 

こちらの映画祭では4本鑑賞させていただきました。

 

本当は1本か2本くらいかな・・・と思っていたのですが荒井さんのトークが面白くて4本に…えへへ

笑顔もすてきでしたね、荒井さん♪

 

以下簡単に感想を・・・

 

『この国の空』

(2015年/日本/130分)

 

二階堂ふみさんがなかなか色っぽかったのですが、母親役の工藤夕貴さんも色っぽかったなぁ。

ここに富田靖子さんも加わってなんだかすごい三人そろったな・・・とスクリーン見ながら思いましたわ。

 

ラストに文字で「里子の戦争はこれから始まると思った」みたいな文が出るのですが心の中で

 

「でしょうね」

 

て思いましたわ。市毛は奥さんとは別れへんでーあれは。

 

この日はトークショーがありました。荒井さんのお相手は小野さんという方で湯布院映画祭に関わっていらっしゃるそうです。

 

☆関西で撮影したらしく、美術さんたちには成瀬己喜男監督のなんだったかな・・何か作品を観て勉強してもらったそうです。

 

☆トークのお相手の方が「メインの二人の結ばれる前の会話が長い。ずーっとそういうことをしていない男があんなに待てるか?!」と荒井さんに聞いていて爆笑。荒井さんも「指摘されてあとでそう思った・・・」とおっしゃってました。あはは。

 

☆女性として高ぶっていく気持ちを丁寧に撮っていて、出てくるトマトは「私を食べて」の意味があるそうです。

 

☆荒井さんは一番信頼している根岸吉太郎監督にこの脚本を見せたところ褒めてはくれたけど「だれが観るの?」と言われたそうです。なので自分で監督することにした、とお話しされていました。そういう経緯があったんですねー

 

☆エンディングは詩の朗読になっています。主題歌代わりにそうしたそうです。

 

 

『KT』

(2002年/日本・韓国/138分)

 

1973年に起こった金大中事件を題材にしています。

 

なかなか面白かったですねぇ。

 

音楽もゾワゾワしてよかったです。

 

筒井道隆さんよかったなぁ。最後の「チクショー!!」がすごく伝わってきました。いろんな「チクショー」なんだろうなぁ。

 

「戦争ごっこはどうだった?」

 

「負けた負けた」

 

「勝たなくていい戦争だってあるさ」

 

という原田芳雄さんとデスクのやり取りがよかったな。

 

おまけですが・・・編集社で「金田一さんから」と電話を取り次ぐシーンがあるのですが電話に出たら「金大中」だったというのがあって、なるほど!似てるー!!と笑いました!

 

 

 

 

『リボルバー』

(1988年/日本/115分)

 

盗まれた拳銃をめぐってさまざまな男女の生きざまを描いたものです。

 

主人公はジュリーこと沢田研二さんです!ジュリーッ!

 

小林克也さんがピストルを盗むのですが彼は映画オリジナルのキャラクターだそうです。

もうねぇ・・どうしようもない彼の道中でしたわ。

 

途中で出てくる柄本明さんと尾美としのりさんのコンビが最高でした!!

 

鹿児島から北海道までかなり大規模な移動でしたがわりと丁寧に描かれていたように思いました。

 

この日の荒井さんのトークのお相手は西岡琢也さんで歯に衣着せぬとはこのことか!というくらいにぶっちゃけトークが多くて笑わせていただきました。

 

☆まずはこの当時モントリオールで賞を撮った三島有紀子監督作品(脚本は荒井晴彦さん)について一言ガツーン!

 

☆荒井さんの好みの女性について一言ガツーン!

 

☆歴代の大物俳優の名を出して「その人たちに比べるとジュリーはいいひと」とお話されてました。ジュリー!!

 

☆北海道のロケでは「もう今ではあれはできないよなぁ」とおっしゃっていました。

 

『神様がくれた赤ん坊』

(1979年/日本/91分)

 

おもしろかったです!

今回観た中ではこれが一番好きでした!!

 

「私たちが考えてること…同じじゃないかしら」

 

桃井かおりさんがたびたび発するこのセリフがキーとなっています。

 

ハートウォーミングコメディですが桃井さんのパートでちょいちょい泣けましたねぇ。特にお母さんとの話。

 

渡瀬恒彦さんもこういうコメディ似合うなぁ~と思いました。

 

そして樹木希林さんはさすがの存在感でした。

 

この日も荒井晴彦さんと西岡琢也さんのトークがありました。笑ったなぁ~。そしてここに書けないことも結構…

 

☆この作品の脚本は3人。だいぶ細かいところまで決めてじゃんけんして三分割したそうです。じゃんけーん!

 

①南部さん→②荒井さん→③前田さん

 

1週間後に会って合わせたら意外とうまくつながったそうです。(微調整はされたそうですが)

 

☆荒井さんと西岡さんがこの当時(2017年ね)かなり話題になった映画を鑑賞されたようで、その感想をお話されていたのですが荒井さんが

 

「映画はストーリーだよなー?!」

 

と一言おっしゃったのが、さすが!まさに全身脚本家!!!と思いました。

 

 

 

また機会があれば他の作品も観てみたいです。

 

トークもとても楽しかったので機会あればまた行ってみたいです。

 

 

2017.9鑑賞

 

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ありがとうございました☆