(2015年/台湾/111分)
監督:黄銘正(ホァン・ミンチェン)
【しょうかい】
敗戦後、台湾から日本に引き揚げてきたとき3歳だった72歳の清水一也さんは、当時の記憶はほとんどないものの湾生たちの存在が薄れていくのを不安に感じている。88歳の冨永勝さんは、古い友人を捜しに幾度も台湾に足を運んだが、やっと見つけたときにはすでに友人は他界していた。78歳の松本洽盛さんは、当時住んでいた家を捜しに何度も台湾に行き……。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
2016年大阪アジアン映画祭のオープニング作品でした。
オープニングでドキュメンタリーかぁ~と思っていましたが、ゲスト登壇なども含め、かなり盛り上がったとお聞きしました。
湾生とは・・・ウィキから引用させていただきますと・・・
日本統治時代の台湾で生まれ、第二次世界大戦後に日本本土へ 引き揚げた日本人を指す言葉である
だそうです。
恥ずかしながら「湾生」という言葉をこの映画で初めて知りました。
このドキュメンタリーでは5人の湾生の方々を追っています。
みなさん「湾生」と一言でくくられるけれど、一人一人の人生はもちろん違います。
でも故郷に対する熱い想いは皆さん同じでした。
静かなドキュメンタリーではあるのですが、熱かったです。
丁寧に撮られている印象があり、湾生の方々の想いをきちんとカメラに収めている感じがしました。
冨永さんの「ヤクザを3日でやめる(逃げ出す)」に笑ったけれど、自分は母親に捨てられたと思い込んでいる女性の話が泣けたなぁ。
湾生の方々が「台湾が本当に好きなんです」て言っているのを聞いてなんだか・・重みがちゃうなぁ・・・と思いました・・・
うりぼう4つ:
2016.12鑑賞
ありがとうございました