フェラーリの運ぶ夢
(2012年/インド/139分)
監督:ラジェス・マブスカル
【ストーリー】
インド、ムンバイ。交通局に勤務し、祖父と12歳の息子カヨ(リトウィク・サホレ)との3世代父子家庭を養っているルーシー(シャルマン・ジョシ)。クリケットチームのエースとして活躍するカヨが自慢のルーシーだったが、家計が厳しいために新しい用具を簡単には買うことができない。ある日、クリケットの聖地とされるロンドンにあるローズ・クリケット・グラウンドでの強化合宿への参加選手選抜が行われることに。合格しても多額の費用が掛かることに悩むルーシーに、あるもうけ話が舞い込む。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
とても面白く、且つジーン・・とくる映画でした。
『きっと、うまくいく』のスタッフさんたちが関わっているという時点で下手なもんは作らないだろう、と思っていたのですが、実際とてもハートウォーミングで観終った後は心がほんわかでした。
とは、言え、途中では結構「どうなるの?!どうなるの?!大丈夫??」と、ハラハラドキドキ!!もしました。
お話は息子カヨの夢のためにルーシーパパさんが大奮闘する!というわかりやすいものです。
カヨはクリケットの才能があり将来有望な選手です!!
そこにルーシーとルーシーの父とのわだかまりや、大騒動の元となる権力者の父とその息子もいがみあっていたり・・・と、全体を通して「父と子の物語」だったと思います。
ルーシーは選抜メンバーに選ばれたカヨのための合宿費用がどうしても捻出できず、困っていたところにこの女性がもうけ話を持ってきます。
地方で行われる権力者の息子の結婚式にフェラーリを借りてきてほしい、というものです!!
そんなもんルーシーにどうすることもできないのですが、クリケットの超有名選手が乗っているのでそれを借りてきたらええ、とか無茶な事を言い出します。
彼女こそが今回の大騒動の張本人です!!!
・・・と、私は思っています・・・
まぁ断りきれなかったルーシーの責任もあるのですが。
そしてそこからです!!
ハラハラドキドキなルーシーパパの大奮闘が始まるのは。
ルーシーどうなる?!の連続!!
インド映画特有の歌や踊りは少し少な目でしたけれど、それでも音楽もノリノリなものが多く楽しかったです。
↑
彼女はその権力者の息子のお嫁さんですが、この次に観た『女神は二度微笑む』のヒロインでしたねー
うつくしー
ルーシーと息子カヨ。
ルーシーと父。
息子カヨと祖父。
それぞれドラマがありましたし、それぞれちゃんと愛情でつながっていました。
ルーシーと祖父の関係はずっとぎこちないものでしたが、最後にはカヨの夢のために家族一丸となってがんばります!!
祖父がカヨのためにいよいよひと肌脱ぐかー!となった時にはしびれました。
おじいさんかっこいー!!
途中、予告編にもあるフェラーリに乗って空飛ぶシーンが出てくるのですがそこがもう最高に好きでした。
素敵でしたし、なぜか泣けてきました。
こういう実際にはありえないシーンをとてもイキイキと楽しさあふれるシーンにできるってやっぱり映画の醍醐味の一つだよなぁ、と思います。
見ていて胸がわくわくしました!!
でも、この映画、上映館が少なかったんですよねぇ・・・
今現在上映されている劇場もちらっほらっとありますけど。
公式サイトです。
↓
http://new-cinema-standard.com/ferrari-ki-sawaari-jp/#toppage
いい映画には違いないのですが、確かに大傑作か?と聞かれると即答で「はい!」と言えない・・・かなぁ??な部分もあったり・・・もにょもにょ・・・
ですが、全部が全部大傑作である必要もないだろうし、ベタなんだけどみんな笑顔でハッピーな大団円を迎えるラストはやっぱり観ていて楽しいし、幸せな気分になりますし、こちらも笑顔になれますね
くうこのおまけ
・例の「フェラーリ借りてきてー」な女性がラスト近くで、すべてのトラブルが落ち着き、ルーシーたちの親子の絆の強さを目の当たりにして涙する場面があるのですが「いや、元々はあんたのせいでこうなっとんがな」と心の中でつっこんでしまいました・・・
・ラストでカヨのためにみんなで募金するのですが、例の「フェラーリ借りてきてー」な女性が一番多く募金した、とカヨの友人が言うのですが、私にしたら「当たり前やろ」でした・・・
・・・上二つのつっこみはルーシーにも責任はあるけれど・・・というのを踏まえてのツッコミです!!
・クリケットって本当にインドでは盛んに行われているスポーツなんですねぇ。ルールはさっぱりなのですが・・・
うりぼう4つ:
ありがとうございました☆