お次は『パブーオン』という寺院へ。
「隠し子」という意味を持ち、3層からなるピラミッド型寺院です。
長さ200mに及ぶ空中参道を歩いて行きます。
円柱列に支えられています。
空中参道については「地球の歩き方」によると・・・
・この空中参道はアンコール・ワット造営の建築的試作とも言われている。
・参道の両サイドにあった池の水量が増すと参道が浮かんでいるように見えた
・参道は地上と天界とをつなぐ虹の架け橋の意味もある。
だそうです。
虹の架け橋だなんてロマンティック~
創建当時には中央に約50mの塔があったそうで、バイヨンよりも高い寺院だったそうですわ。
ガイドさんが「上まで登りますか?」と聞いてきたので私と母は「はい!!行きたいです!!」と答えたが、父は「・・・やめとく」
この頃になるとガイドさんもちょっと父を把握してきたようで、スタッフにチケットを見せる前になると「お父さん!チケット準備しておいてください!」「お父さん!大丈夫ですか?!」と、父に何かと気を使って声をかけてくれていました。
今回もこの父の「やめとく」でガイドさんは父を影のある座れる場所に連れて行ってくれました。
私たちも一緒に行き、
「ほな荷物見といて」
と荷物を託します。
わー身軽~♪
中央祠堂に行くには上り専用の階段と下り専用の階段がありますのでそこまでぐるっとまわります。
しかもちょと長い。
上った所で特に何が、というわけでもないのですが、くるくるくるっと散策。
ガイドさんが「この窓が額のようですので1枚の絵のように写真が撮れます」ということで写真を撮ってもらいました。
額は立派でも絵のモデルがこの2人じゃなぁ・・・
建物の中ですが、入り口となる部分の天井がどこも低いんですよ、ここ。
気を付けていたつもりが、一回思いっきり脳天をガコーン!!とぶつけてしまい、そこだけ全部髪の毛が抜け落ちたんちゃうか!!と思うくらいに痛かったです。
帽子かぶっていたまだよかったです。
かぶっていなかったらほんと、今頃私は河童みたいなヘアースタイルになっていたと思います。
・・・て、それはウソやけど・・・
でもそうなったんちゃうかいな、と思うくらいに痛かったのです・・・
さらにまだ上に上る場所がありましたがここには上りませんでした。
そもそも登れたのかな?
上から父が見えたのでみんなで手を振りました。
父も手を振りかえし、カメラを構えたのでしばらく3人で手を振っていました。
「もう撮れたんちゃう?」
「お父さんもカメラ降ろしたし」
ということでその場を後にしました。
さぁ、下りの階段です・・・
こ・・これは確かに足の調子が思わしくない父には無理だわ!!!!!
私でもちょっとドキドキしました。
さて、下ってからの最大のみどころは・・・
こちらの寝釈迦像(約70m)です!
ガイドさんに言われてなーんとなくはわかるのですが・・・
うんうん。なーんとなくわかるね。なーんとなく。
こちらは後ろから見たパブーオンの中央祠堂
前にたくさんある堤型のものはリンガかな?
そして回廊からおり、さらに遠くから寝釈迦像を見てみると・・・
おぉ!!さっきよりよくわかります!!
こんな感じなのですが・・・わかるかな?
顔をこちらに向けて寝ている姿なのですが。
なーんとなくわかってもらえるかな??
こうしてパブーオンの見学を終え父の元に戻ります。
「さっき写真撮ってくれてたけど撮れた?」
「・・・撮れてへん」
母&私「はぁ?!」
「だって、自分らすぐ動くんやもん」
「結構あの場で手振ってたで!!」
「ピントがなかなか合わんかったんや」
「もう!なんでそんなめんどくさいカメラ持ってきてんのよ!!」
母はぶーぶー怒っていたけど、そんなにその写真欲しかったんか?
私が写真撮れた?って父に聞かなかったら絶対忘れてたやろうに。
というわけで、なぜこの寺院が「パブーオン」と呼ばれるようになったのか・・・です。
↓
~パブーオンの「隠し子」伝説~
昔々シャム(今のタイ)王とカンボジアの王は兄弟でした。
あるときシャムの王は自分の子供をカンボジアの王に預けたいと申し出ました。
カンボジアの王も喜んで受け入れました。
だが、家臣たちは「これ、シャム王の罠ちゃうん?自分の子にカンボジアを乗っ取らせようとしてるんとちゃいますん?」と疑いシャム王の子供を殺してしまったのです。
シャム王カンカン!
カンボジアに大軍を進攻させます。
その時、カンボジア王妃が自分の子供がシャム軍に殺されるのを恐れてこの寺院に隠したそうです。
そこから「隠し子」=「パブーオン」となったそうです。
お次は象のテラス&ライ王のテラスという場所へ移動します。
ありがとうございました☆